稲沢市教労                                     不定期発行   '05 No. 3

   稲沢市教労ニュース 2005.7.12

夏の酷暑対策は? 

  教室に扇風機を設置(県内の各地で)

 梅雨入り直後は空梅雨かと思わせる暑さ、かと思うと7月に入ったとたんの集中豪雨と、今年もこの先が思いやられます。しかし、近年職員室等は冷房が完備し、昔を知る教員にとって、学校もずいぶん暑さ対策がとられるようになってきました。

 ところが、教員が最も長く居る教室は、昔のまま。

 教室によっては、室温が40℃近くに上がる所さえあります。こうなると学習、いや私たちにとって、働く場ではありません。

 このような中、扇風機を教室に設置する自治体が増えています。豊明・日進の両市では今年度から各教室に4台、春日井市や瀬戸市でも台数ははっきりしませんが各教室に、数年前から、設置されています。

 教室は、私たち教員が働く場であり、子どもたちが学習する場です。健康を守るため、労働や学習の質を高めるために、教室の暑さ対策が早急に求められています。エアコンには賛否があるでしょうが、せめて扇風機は欲しいものです。

 

  教職員にも労働安全衛生規定を

                    快適な職場への第一歩

 労働安全衛生法では、

 

 @ 「職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な作業環境の形成を   促進することを目的とする」こと

 A 使用者に労働者の健康と安全を守る責任があること

 B 各事業所において労働者と使用者の代表が集まって、安全衛生委員会をつくり、労  働者の健康と安全を守るための方策を話し合い、実行していくこと

 

などを規定しています。この法律は、全ての事業所に適用され、自治体等でも職員を対象にした安全衛生規定が作られていますが、学校現場は、健康診断の部分だけを取り出して「学校保健法」に代用させ、適用外同様の扱いを受けて長い間放置されてきました。

 しかし、健康診断はそれで代用できるとしても、「安全と健康を確保」「快適な作業環境の形成」となると学校保健法では到底間に合いません。そこで数年前から国も、全日本教職員組合等の働きかけを受け、「学校にもこの法律が適用される」と国会で明言するようになり、県も愛教労との交渉の中で同様の見解をとるようになりました。

 さて、わが稲沢市はどうか。残念ながら現在まで教職員を対象とした「労働安全衛生規定」(「規定」)はまだ作られてはいません(3年前なら、「規定」があったのは、県内の市町村の3割でしたから、これでもOKだったでしょう)。

 周囲の自治体を見ると、一昨年尾西市に「規定」ができ、今年度の合併によってそれが一宮市に引き継がれています。春日井・小牧・瀬戸の各市でもつくられ、安全衛生委員会での論議をもとに、職場の労働環境や健康診断の内容等の改善がなされています。

 「規定」ができれば全てOKというわけではありませんが、大きな前進です。上記の扇風機設置も、職場の安全衛生委員会での議論がスタートでした。

 稲沢の教職員にもぜひ、「労働安全衛生規定」を!

 

※ 先日お願いした要求アンケートは、できましたらお近くの組合員にお渡し下さい。封 筒・切手代がいりますので恐縮ですが、郵便でも構いません。