稲沢市教委交渉まとめ
日時2005 8/29  場所  稲沢市役所
出席者 
教委 服部教育長 林学校教育課長 
   中野庶務課長 吉川主事
組合 戸谷委員長 井川副委員長 則竹書記長
1.学校図書館の充実について
@ 全ての学校に、学校図書館法に基づいて,専任司書を置くこと。
A 専任司書をおくことはむずかしい 市では、必要のあるところから人員配置を行っている。介助員、少人数指導、不登校支援、語学指導などに当て、専任司書まではまわらない。図書費増額については善処したい。

2.少人数学級の実現について
@ 早急に30人以下の少人数学級を市独自で実現すること。県当局にも働きかけること。
A 市独自の基準で少人数指導を進めることはむずかしい。県の35人の基準で進めている。

3.施設・設備,備品の充実について
@ 特別教室にも、F・F式暖房設備を早期に設置すること。
A 特別教室の暖房については順次進めている。毎年予算化されている。祖父江・平和については全校完了している。冷房設備等については考えていない。
 
A プールの改築を待たずに、温水シャワーを早期に設置すること。
A 温水シャワーは、旧稲沢については終了している。祖父江中、平和が設置されてないかもしれない。

B 使って気持ちのよい、明るいトイレに改築すること。
A トイレについては、一部ではあるが改善が進んでいる。

C トイレや校舎の窓の外側は、業者が清掃を行うこと。
A 窓の外側についても学校で行うようにお願いしたい。

D 教職員の男女の休養室を設置すること。現在、休養室があるところは使用できるように、校長を指導すること。
A すべての学校に和室が作られている。整理・整頓して使えるようにしていただきたい。

E 児童のロッカーを充実させること。
A 児童用ロッカーはすべてついている。

4.部活動等,課外活動の縮小について
@ 健康上・生活上問題のある早朝・長時間部活を見直し,縮小・廃止することと併せて、 部活の社会体育への移行を具体的に進めること。
A 教育活動上問題の多い各種スポーツ大会(サッカー、バスケットボール、水泳陸上) を縮小・廃止し,グリーンコンサートの学校単位での参加を取りやめること。
A 部活動については、児童・生徒の健康に留意して行うよう指導している。また、縮小の方向で進んでいる。部活動は、体力向上や活性化、人格形成の面から必要と考えている。

B 土曜日や日曜日に行う各行事の引率については,勤務として扱うこと。
 (グリーンコンサート,陸上競技,シティーマラソン、地区運動会など)
A 土・日に行われる行事について、役員には手当が付いているが、引率の教員については勤務の割り振りの考えでいきたい。

5.作品募集について
@ 作文,標語,ポスター等の応募,各種コンクールへの参加等については,教育現場の 負担になっていることが多いので、今後は、各種団体による作品募集を廃止もしくは自 由参加のみとすること。
A 作品募集は厳選して行っている。

6.モラロジーについて
@ 「モラロジー」は代表が「憲法は国際法違反」だと主張したり、団体としても  「憲 法と教育基本法の改正」を主張している。地方公共団体は、憲法を頂点とす  る現行 の法体系を遵守することが、まず第一に求められていることはいうまでも  ない。従 って、モラロジーの活動を後援したり、作品募集に協力したりするよう  なことを一 切しないこと。
 A(敬老の手紙について)趣旨はよいのではないか。昨年表彰式に初めて出席したが、関 係者も純粋な気持ちでやっているようだ。
(モラロジーの主張が、@憲法や教育基本法を否定していること、Aこの作品募集が、提出者数を学校のクラス別に集計し、一種の踏み絵的なものになっていること、B市教委後援のものは、通常全員に無条件に配られることはないにも関わらず、モラロジー主催の敬老の手紙のみは全員に配られていることなど、いくつかの問題点を指摘してこんごのちゅうしをもとめた。)

7.保護者負担の軽減について
@ 紙代を公費負担とすること。


A 義務教育の無償の原則に基づき,修学旅行,野外教育活動等の学校行事への公費補助をし、保護者負担の軽減を図ること。
A できない。


B 未だに資料整備費を保護者から徴収している学校を、すみやかに調査し、廃止するよう指導すること。
A 片原一色については,調べる。


C 事務用に使用している氏名ゴム印の保護者負担を改めること。
A これからは,使わない方向で,そんなものを(ゴム印)を使っているのか。


D 1年生の算数セットなど,個人購入をやめ,学校備品として配置するか,入学祝い品 として配付すること。
A できない。

8.副読本・副教材の採択について
@ 学級担任や教科の担当者が4月当初検討できるようにし、振興会の出版物を特別扱いしないこと。
A 振興会の出版物を特別扱いするつもりはない。
 (振興会の出版物は、前年度に注文を取っている。これは特別扱いに他ならない。)

A 体育の副読本購入を強要しないこと。
A 教科書と一緒に学校に届けられることはあり得ない。4月になって新しいメンバーによる協議の上で、購入するか否かを決めて注文をしているはずだ。
(この答えは極めておかしい。教科書と一緒に学校には届けられている。しかし、この回答は来年度以降使える。)

9 学校運営について
@ 厚生労働省の通達に基づき、市教委・管理職は教職員の勤務時間を正確に把握し、時 間外勤務をやめさせること。
A 極力ないように、やむおえず時間外勤務を行った場合は、割り振りが行われているはず。
(小学校や中学校では,スポーツ大会や音楽会等の参加に際して,ほとんどの学校で勤務時間を超えて指導している。その割り振りは,夏休みの勤務で一部相殺されるところもあるが,夏休み中も通常の勤務と同じ所もあり,必ずしもすべてで配慮されているとは言えない。)

A 教職員の勤務時間については、児童・生徒の在校時には、休憩を取れない学校現場の 実情を考慮し、やむを得ず昼の15分の休憩をとれなかった場合は、県教委および県校 長会と愛教労との10項目の合意に基づいて、勤務開始後8時間で 勤務を終了させる こと。
A「昼の休憩がとれない場合は校長に申し入れて早く帰る。」よう校長から皆に伝えるようにする。
(愛教労は,県教委及び県校長会と次のような10項目の合意をしています。
児童・生徒の在校時には,何が起こるのか分からないので,児童の管理を行う職員が配置されていない日本ような状態では,休憩はとれません。)

B 教員が子どもたちにゆとりを持って接し、きめ細かい対応をするために教員の持ち時 間数を減らすこと。当面、学校教育法施行規則22条3項に関する文部次官通達(当時) と愛知県教委の「設置方針」に基づき、以下のことを改善すること。
 (ア) 教務主任・「校務主任」は、担任または専科教員として「相当数」の授業を持つよ  うに校長を指導すること。
 (イ) 学級担任でない教務主任・「校務主任」の持ち時間数・担当教科を調査し、持ち時  間数他の主任と比べて少ない場合や専科以外の教科を担当している場合、補欠要員と  なっている場合は、早急に改めるよう校長を指導すること。
 (ウ) 教頭の持ち時間数ゼロの状態を改め、適切な授業時間を受け持つことによって他の  教員の負担を少なくするよう指導すること。
 (エ) 校長・教頭が積極的に補欠授業に入るよう指導すること。
A 教頭・教務・校務が授業を持つことも良いが,補欠に入ってほしいという意見もある。
教頭・教務・校務の持ち時間は以前に比べれば増えている。
(総合の付き添いという名目で週2ないし1を計上しているが年間35時間などとても及ばす水増しして計上している)
10.昇任人事について
@ 校長が行っている教務主任・「校務主任」の推薦基準を明らかにすること。


A 県および市町村の「学校管理規則」では、「主任等は固定せず・・・」とあるにも関わ らず、事実上、教務主任・「校務主任」として固定化し、役職として転任している実態を 改め、条例への違反をなくすこと。
A 「教務」「校務」として異動しているわけではなく異動先で偶然教務や校務になった。
(異動先で任命されたといっているが実際には校務・教務として人事が行われており本来はその学校のことがよくわかっているものが校内で互選されるべきでないと入学式など北ばかりのものがどう進めればよいか十分把握できなく混乱する。)

B 校長・教頭が、特定大学の卒業生にほぼ限られている現状を是正する措置を講ずるこ と。もしそれができなければ、その理由を明らかにすること。
A 明確に返答なし
(特にこれについては問題意識は持ってないようだ。)


11.学校訪問について
@ 学校訪問は、学校教育の条件整備を本来の目的とすべきであり、それにそった形で内 容を改善するよう関係方面に働きかけること。
A 今年から中野庶務課長つれて,施設の現状を確認し要望を聞いている。


A 提出書類は、法定表簿のみとすること。
A 指導簿で    をみたい。


B 公開授業に関する、一人ひとりの講評を行わないこと。



12.労働安全衛生について
@ 教職員対象の労働安全規定を作ること。
A 「50人未満の職場」については,直ちに衛生推進者をおくとともに,安全衛  生 委員会に見合う組織を設置し,労働安全衛生法の趣旨が生かされるようにする  こと。
B 産業医を置き,教職員が健康について相談できるようにすること。
C 職場の労働実態(労働条件、環境等)を調査すること。
A 現在、教職員対象の労安規定を作る予定はない。今後の検討課題ではある。規定を作 ることは簡単だが、作っても機能しないものでは意味がない。
(労安規定の具体的なイメージを持っていないようだ。尾西市(現行一宮市)の規定の内容をかいつまんで説明した。中野課長は、市職には規定があるところから作らなければいけないことは理解しているようだ。

13.特別支援教育について
@ 特別支援教育に対する市の予算を提示すること。
A 人的配置を提示すること。
B 特別支援教育の今後の計画を提示すること。
C 児童の実態を把握して、特殊学級を,適正に配置すること。
A 現在6人の補助教員がいる。祖父江2人 ,稲沢4人稲沢では,去年6校から希望があり検討の上4校が今年から配置された。


14、社会見学等での市のバスの使用について
A 合併にともなう経過措置として、今年度から2年間は民間の貸し切りバスを借りて対応しているが、その後は難しい。