FTPサービスを使用する

ここではFTP(File Transfer Protocol)サービスをインターネットから使用できるように設定を行います。FreeBSDでは標準でFTPが稼働している状態でインストールされるので、ルータ側の設定のみで使用することが出来ます。
IPアドレス変換テーブルの登録
先のWWWサーバー/メールサービスで設定したのと同じように、外部から接続要求があった場合、FTPサービスが動いているPCに接続されるようNAT(Network Address Translation)に登録を行います。
登録の具体例としては、外部からのFile Transfer Protocolを1つのローカルPCサーバーに対応させるわけですからルータ設定-IP応用設定オプションに以下の記述を追加します。
ip nat 4 192.168.0.2/tcp/ftp ipcp
上記の設定では、
NATテーブル番号プライベートアドレスプロトコルポート/ニーモニックグローバルアドレス
4192.168.0.2TCP/IPを使用ftp許可IPCP取得
と割り当てています。

ルータ設定-IP応用設定オプションは、先に設定したWWWサーバー/メールサービスとの設定を合わせすると以下のようになります。
ip filter 29 restrict out * * tcpfin * * remote *
ip filter 30 restrict out * * * * 137-139 remote *
ip filter 31 restrict out * * * 137-139 * remote *
ip filter 32 restrict out * * udp 137 domain remote *
ip host 192.168.0.2 webserver 12:34:56:78:9a:bc
ip nat 1 192.168.0.2/tcp/www ipcp
ip nat 2 192.168.0.2/tcp/pop3 ipcp
ip nat 3 192.168.0.2/tcp/smtp ipcp
ip nat 4 192.168.0.2/tcp/ftp ipcp
ip nat 32 */*/* ipcp
(太字は今回追加した設定)

これで一般的なプロバイダーと同様の機能を持たせることが出来ました(^^)。