メールサービスを使用する

ここでは「サーバー立ち上げ編」でインストールした「メールサーバー」をインターネット上で使用できるよう設定を行います。
IPアドレス変換テーブルの登録
先のWWWサーバーで設定したのと同じように、外部から接続要求があった場合、メールサーバーが動いているPCに接続されるようNAT(Network Address Translation)に登録を行います。
登録の具体例としては、外部からのメールプロトコルを1つのローカルPCサーバーに対応させるわけですからルータ設定-IP応用設定オプションに以下の記述を追加します。
ip nat 2 192.168.0.2/tcp/pop3 ipcp
ip nat 3 192.168.0.2/tcp/smtp ipcp
上記の設定では、
NATテーブル番号プライベートアドレスプロトコルポート/ニーモニックグローバルアドレス
2192.168.0.2TCP/IPを使用pop3許可IPCP取得
3192.168.0.2TCP/IPを使用smtp許可IPCP取得
と割り当てています。

ルータ設定-IP応用設定オプションは、先に設定したWWWサーバーとの設定を合わせすると以下のようになります。
ip filter 29 restrict out * * tcpfin * * remote *
ip filter 30 restrict out * * * * 137-139 remote *
ip filter 31 restrict out * * * 137-139 * remote *
ip filter 32 restrict out * * udp 137 domain remote *
ip host 192.168.0.2 webserver 12:34:56:78:9a:bc
ip nat 1 192.168.0.2/tcp/www ipcp
ip nat 2 192.168.0.2/tcp/pop3 ipcp
ip nat 3 192.168.0.2/tcp/smtp ipcp
ip nat 32 */*/* ipcp
(太字は今回追加した設定)

以上で外部とメールの送受信が可能になります。
ちなみに、メールサーバーを別のPC上に構築した場合には、指定するIPアドレスを変えるだけで対応出来ます。