タイムサーバーの選び方

タイムサーバーは接続している地域やプロバイダーによって、どこのタイムサーバーを選んだらよいか異なります。出来るだけ近い(通信的に)場所にあった方が精度が高くなります。また、特定のサーバーに集中してしまうと通信トラフィックだけでなく、サーバーにも過負荷がかかり、公開を打ち切る可能性が出てきたりします。その為、出来るだけ各自が分散して設定することも必要になってきます。最近はインターネットを利用するユーザーが増えたこともあり、一部のサーバーで問題が発生していると聞きますので、負荷分散のためにも、参考になればと言うことで少し書いておきます。
公開しているNTPサーバーをリストアップする
Googleなどの検索サイトからNTP公開サーバーを検索してリストアップします。
日本国内では、インターネットマルチフィード社の「mfeed」Ring Server ProjectのNTPサーバーなどが有名どころです。(有名どころは混んでいるので注意)
リストアップしたNTPサーバーから近いところを探す
tracerouteコマンドを使って近いサーバー、レスポンスの良いサーバーを探します。
例]mfeedのNTPサーバーまでの経路を調べる。
# traceroute ntp1.jst.mfeed.ad.jp
traceroute to ntp1.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.27), 30 hops max, 40 byte packets
  1 133.160.185.44 (133.160.185.44) 5.557 ms 6.366 ms 5.301 ms
  2 133.160.185.33 (133.160.185.33) 6.744 ms 6.849 ms 7.250 ms
  3 133.160.106.69 (133.160.106.69) 5.736 ms 5.530 ms 7.450 ms
  4 133.160.108.53 (133.160.108.53) 10.927 ms 10.595 ms 9.767 ms
  5 133.160.108.25 (133.160.108.25) 10.394 ms 9.454 ms 10.365 ms
  6 133.160.109.217 (133.160.109.217) 11.154 ms 11.313 ms 10.583 ms
  7 133.160.182.49 (133.160.182.49) 10.491 ms 11.834 ms 11.098 ms
  8 ot-c2-0-2-1.mfeed.net (210.173.161.25) 10.397 ms 11.198 ms 10.113 ms
  9 fs-c2-2-2.mfeed.net (210.173.161.49) 10.857 ms 10.833 ms 10.876 ms
 10 ntp1.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.27) 10.707 ms 13.698 ms 11.632 ms
このような感じでレスポンスがリストされます。経路が短く、レスポンスが早いサーバーがベストです。経路が非常に長かったり、時々レスポンスが返らなくなるようなサーバーは除外します。出来るだけレスポンスの良いサーバーが見つかったらntp.confに登録してください。