メール サービス

sendmailの設定
FreeBSDを標準の状態でインストールするとsendmailが自動的にインストールされます。ここでは、FreeBSD 7.0に搭載されているsendmail8.14.1の設定を行います。旧バージョンのsendmailについては、以下をご参照下さい。
FreeBSD2.xのsendmailについて
sendmail 8.12.3編
sendmail 8.12.11編
sendmail.cfを作成する
sendmailの設定ファイルを作成するには、スーパーユーザーで以下のコマンドを実行します。
# cd /etc/mail
# make
「ホスト名.mc」が自動的に作成されますので、コピーして元ファイルとします。
# cp ホスト名.cf sendmail.cf
配送を可能にするため「local-host-names」に受け付けるドメイン名を記述します。
# vi /etc/mail/local-host-names
ホスト名1
ホスト名2
最後にもう一度「make」を実行すると設定ファイルが自動的に更新されます。
# make
以前と比べると非常に簡単になりました。
また、ポートフォワーディングの設定を行うには、以下の方法で行います。(通信環境によっては動かない場合有り)
# vi /etc/mail/ホスト名.mc
dnl define(`SMART_HOST', `リレーサーバー名')
define(`RELAY_MAILER_ARGS', `TCP $h ポート番号')
# make
ちなみに、旧バージョンで苦労した不正中継やメールの受信拒否などのセキュリティは始めから使えるようになっています。以前のサーバーで「access」を設定していた場合には、rcpなどでコピーしてきて「make」かければ設定終了です。
# rcp 今まで使っていたサーバー:/etc/mail/access /etc/mail/
# make
旧バージョンでは、accessをデータベースに変換するのに「makemap hash access < access」を実行していましたが、本バージョンでは「make」のみです。本バージョンでは「make」を行うと「/etc/mail」ディレクトリ内の設定ファイルで変更されたところのみを抽出して更新するようです。(かなり便利)
sendmailを再起動する
設定が終わったらsendmailを再起動します。
# /etc/rc.d/sendmail restart
本バージョンでは、起動や停止もシェルで行えます。
/etc/rc.d/sendmail start・・・sendmailの起動
/etc/rc.d/sendmail stop・・・sendmailの終了
/etc/rc.d/sendmail restart・・・sendmailの再起動
pop3プロトコルのインストール
Windowsなどでメールの受信を行うには、pop3プロトコルを使えるようにする必要があります。FreeBSD7.0では、標準でインストールされるようなので「/etc/inet.conf」でpop3を有効にするだけで動くようになります。(ネットワーク設定を参照)
旧バージョンのFreeBSDやWindows側のメーラー設定については、旧pop3サーバーをご覧下さい。