1.DOAとは何かを知りたい方へ

  1. DOAは、Data Oriented Approch の略です。

  2. DOAは、データ中心設計と訳されます。

  3. DOAは、システム設計技法の中の1つです。

  4. 主要なシステム設計技法としては、次の3つの手法があります。
  5. zu4-7

    機能中心設計は、機能を中心(何をどうするの)に設計します。 zu4-10

    データ中心設計は、データを中心(何の情報がほしいか、それがどう関係しているか)に設計します。
    zu4-11

    オブジェクト中心設計は、オブジェクトを中心(どんな実体がどういった情報をもって、どう活動するか)に設計します。 zu4-12

  6. データ中心設計にも次の2つの方法があります。
  7. データフロー中心設計は、データ(何の情報がほしいか)とデータフロー(データがどうして生成されるか)を中心に設計します。 zu4-13

    今回、ご説明するのは、データフロー中心設計です。

  8. DOAは、次の4つの図形で業務を表示します。
  9. これを、DFDの4点セットといいます。

       
    @DFD(Data Flow Diagram:データフロー図)
    Aデータフロー記述書
    Bデータストア記述書
    C処理機能記述書またはミニ仕様書
    flow

    DFDは、最も重要な仕様書です。目的とする情報(データ)の生成経路を表現します。次の4つの記号を使用して作成します。 zu5-3

    DFDは、1ページにMAX7つのプロセス(処理)しか記入できません。また、2ページに跨って一つの機能を表現できません。したがって、階層的に記入します。この点は、機能階層構造法(機能中心設計)と同じです。

    また、一番上位のDFDは、「コンテキストダイヤグラム」といって、そのシステムのI/Oを示します。

    zu5-4

    データフロー仕様書は次のように記入します。 zu5-5

    備考に記入する「データ構造記述」は、次の記号を使ってデータの内容(項目)を記入します。この備考は、データ中心設計では、備考欄ですがとても重要な記述です。間違わないように!。
    zu5-6

    データストア仕様書は次のように記入します。 zu5-7

    処理機能仕様書は次のように記入します。 zu5-8


  10. DOAの開発は、4つの段階(モデルの作成)を踏む
  11. model

    すべてのモデルを作成すると時間が掛かります。したがって、次のような場合は、一部のモデル作成を省略します。
    zu5-2

  12. DOAの特徴

                            以上