1. 生理痛がひどい人
2. 生理時以外にも下腹部の痛みがある人

子宮内膜症を疑ってみましょう。

• 子宮内膜症の典型的な症状は、ひどい月経痛です。月経の２、３日前から 始まり、その２、３日目がピーク。初潮後数年間はなかったものが、 20才から30才にかけて出現します。そして、その痛みはいっこうに緩和 されず、年月がたつほどひどくなっていきます。正常な卵巣の働きを有する 女性の場合は、その卵巣周期に応じて、子宮体部の内膜もまた、周期的に 再生、増殖、分泌、剥離(月経)のパターンを繰り返しています。 このため、通常28〜30日周期で月経痛が起こるのです。

• 子宮内膜と全く同じ組織が、違う場所で拡大し、増殖した場合を子宮内膜症 といいます。

子宮内膜症と不妊

若い女性に多い子宮内膜症。子宮内膜症は、女性側の不妊症の23％を占めています。 早期に治療を行なえば、妊娠が可能になることもあるので、激しい生理痛のある人 は、早めに受診することが望まれます。

この病気は、20歳代の出産を控えた女性にも多い病気だけに、問題が大きいと 言えるでしょう。しかし最近では、治療が進歩し、子宮内膜症の人の多くが 妊娠できるようになっています。