・日本 0−0 中国(神戸)
日本
中山 城
小野 中田
名波 稲本 望月
中田浩 松田 森岡
楢崎
中国
11ク・シェンジン 12ス・マーツェン
(曲聖卿) (宿茂●)
16スン・ジァンジュン 7トウカ
(孫建軍) (●夏)
8リ・ティエ 9マ・ミンウ
(李●) (馬明宇)
4ウ・シェンギン 2シェ・フォン
(呉承瑛) (謝峰)
3チャン・エンファ 5ファン・ジイ
(張恩華) (●志穀)
22ジャン・ジン
(江津)
多くの中盤の選手を一度に使うことで、長短のパスを折り混ぜて
魅力的な攻撃を繰り出した前半。圧倒される中国はノーチャンス
だった。一対一でも若干ヘディングでイーブンではあったが、それ以外
はほとんど勝っており、点をとるのは時間の問題だと思ったのだが...。
3分、中山のチェイスから城とのサンドイッチで相手DFからボール
を奪い城がシュートを打つがこれが外れる。
この後、城は足を痛め、一度ピッチを離れ戻ってくる。
7分、稲本が左の名波にロングクロスこれをノートラップで名波が
ヘディングで折り返し、ゴンのシュートは左に外れた。
思えばこのどちらかがが決まっていれば3−0ぐらいで勝っても
おかしくなかった。
11分、松田が思いきった上がり、城に出したが、城からの折り返しは
大きく外れた。
この後も楽しくパスは巡るがその中で、右サイドの望月に
何日か前に等々力で見た森下の幻影を見た。 攻撃のほとんどが
そこでてづまったにもかかわらず、最後まで出続けたところに
疑問が残る。
20分には日本の波状攻撃のセンタリングに対し、相手が手で
たたき落としたようにも見えた。
27分には混戦から最後稲本のミドルシュート、33分には
ヒデの直接FK。序々に枠を外れているのが目に付き始める。
34分にはヒデから小野に渡ったパスで、3対3の状態になり、
攻め込んでから城のシュート、これがまた枠の左をはずれた。
後半に入り、流れを変えるメンバーチェンジなしで出てくる日本。
48分 小野からヒデに出たボールをヒデが縦に浮かしたパス、城
が反応してシュートを打つがキーパー真正面ではじかれた。
54分、望月がはずした。
56分、小野が服部に交代し、服部は左アウトサイド、名波が中に
入った。
名波とヒデのコンビネーションで攻めが生き返る。
61分、ヒデの縦パスを中山がバックヘッドでキーパーの上を越えて
ボールはネットを揺らした。が、オフサイドだった。
66分、中田浩二に代わり俊輔が入り、服部が中田のポジションに
下がる。
68分、またビッグプレイ、正面やや右、35mの直接FKが地を這い
キーパーのファンブルを誘うが、これを詰めた中山のシュートは
またしてもキーパー正面だった。
69分、俊輔が完璧なパスを望月に通したが望月のヘディングはまた
してもキーパー正面だった。
さてヒデである。前半の魅惑の攻撃にからみ続ける彼が後半途中
からあきらかにがくりと運動量が落ちた。
そして稲本の足も止まりそこから中国に攻め込まれる。
80分から90分まで攻められたが、最終ラインが最後まで集中を
たもちなんとか持ちこたえた。
88分、城がカズに交代する。残り時間を精一杯のカズに失笑に似た
雰囲気があったが、彼の代表の試合にかける気持ちには心に響くものがある。
どんなことをしてでもほしい一点がとれなかった。その一番の
原因は、フォワードである。これだけのチャンスで一本決められない
のはなぜなのか、考えさせられることの多い試合だった。
監督問題、2002年を第一に考えるなら監督を交代すべきだが、
この選手たちのその後も含めた伸びを考えると続けるべきと考える。
ただし、監督がどうなろうと、日本サッカーの慢性的な問題である
得点力不足は解消されることはない。
今度のコラムで「ゴール」について触れてみたい。
●中国の途中交代
45分 7トウカ(桃夏)→19キコウ(祁宏)
16スン・ジァンジュン(孫建軍)→6リ・ミン(李明)
53分 9マ・ミンウ(馬明宇)→15シンシ(申思)
74分 2シェ・フォン(謝峰)→20チンコウ(陳剛)
78分12ス・マーツェン(宿茂●)→21コウンホウ(胡云峰)
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