・韓国 1−0 日本(チャムシル)
韓国
9キムドフン 6ユサンチョル
17パクテハ 8ノジョンユン
16ハソッチュ 2カンチョル
3チェソンヨン
15イミンソン 20ホンミョンボ 7キムテヨン
25キムヨンデ
日本
柳沢 中山
中田
名波 稲本 伊東 望月
服部 松田 森岡
楢崎
リベロではなく完全にスイーパーに徹するホンミョンボからの
ロングボール主体で来る韓国の意図は、日本の3バックを下げて
中盤のこぼれ球の競り合いに持ち込むことであることは明らか。
3分、柳沢がくさびになり落としたところを名波がファーストシュート
を打つ。
逆に直後に、韓国はユサンチョルが真ん中でパスを受け前を
向いて左のキムドフンに出し、キムドフンがシュートを打った。
この時間帯から稲本が全開でファールをするシーンが目立つ。
それだけ韓国が中盤で拾い、止められない感じ。
前半は攻める韓国、耐える日本の構図で進んだ。
14分、左45度25m、名波が直接FKを狙うが真正面だった。
この直接FKを奪ったのもだが中田のドリブルでしか、
前に運べない感じで、アジアチャンピオンズリーグから帰ってきた
ばかりの中山が目立たない。
19分、バックスのクリアミスからカンチョルが楢崎と一対一のシーンを
作り、そこで折り返し、ユがシュートを打つが神懸かりてきなセーブを
した。
21分には逆に日本、名波のセンタリングのこぼれ球を伊東がヘディング
シュートを打つがバックスにクリアされた。
23分、柳沢がミョンボに押さえられながらもなんとかポストで中田に
ボールをだし、中田からナイスセンタリングがペナルティ
エリア外から入ってくる望月に合うが、望月トラップミスで
うまくいかなかった。
25分、カンチョルがまたキムドフンとのペアから中に入ってくるが
楢崎がまた一対一を耐えた。
この後からは韓国の攻めに対して、稲本あたりが、ボール
奪取後めずらしくただ縦にクリアするだけで、そのボールをまた拾われ
て、防戦になった。
30分には、右から左からセンタリングを4本入れられるが耐える。
36分にはカンチョルがミドルシュートを打った。
ヒデは3チェソンヨンのマンマークの中、体を張っているが、なかなか
前に運べない。韓国のめらい目は日本の左サイド、名波が上がってきた
ところで積極的にカンチョルがキムドフンにボールを当てた後、ぐんと
中に入ってきて、フィニッシュに絡んでいる。
後半の立ち上がり、日本がいきなりプレスをかけて攻め始める。
立ち上がり左コーナーキックをとりショートコーナから中田の
センタリングが望月に合ったがヘディングは枠に飛ばなかった。
50分、中山からの縦パスを受けた柳沢がポストになり、名波がシュート
を打つが力がなかった。
51分には韓国が4対3のシーンを作り出す。
52分キムドフンを10チェヨンスに交代する。
後半の日本は意図的に3バックの一枚が長い距離を攻撃に入り、韓国の
守備を混乱させた。また前半飛ばしていた韓国の足が止まるに連れ
ペースは日本が握った。
53分、柳沢とのワンツーから抜け出して中田がシュートまで行くが
上にはずれた。
55分、稲本がドリブルで30m持ち込み中田にパスを出す、
シュートはDFに止められる。
57分、右サイドからの直接FK、名波のボールはいい感じでゴール
の方に向かい中山が軽く頭でさわったがおしくも枠を外れた。
立て続けに選手を入れ替え活性化をはかる韓国。
59分、8ノジョンユンを14ユンジョンファンに交代する。
62分、パクテハをキムドクンに交代する。
71分、チェソンヨンを12イヨンピョに交代する。
ところが
73分、中山にチョップを見舞ったキムテヨンが2枚目の警告で
退場となった。
ハソッチュを最終ラインに入れユサンチョルを一つ下げ、チェヨンス
のワントップとなる。
73分、中山を森島に交代した。
77分、ユサンチョルを13パクチソクに交代した。
78分、柳沢を高原に交代する。
これからというときにしかしこの試合を決めるビッグプレイが出た。
78分、チェヨンスのキープから左に流し、ハソッチュが左ポストに
当ててねじ込むシュートを決めた。
先制された日本はナーバスに攻撃の選手をどんどん入れる
81分、望月、伊東を中村俊輔、小島に交代する。
86分、名波を三浦に交代。
これがほとんど機能せず、混乱したまま残り時間をすぎていった。
最後はチェヨンス以外は下がっている韓国に対して、組織が破綻した
日本は何も出来ずに終わった。
両サイドが守備に追われ、FWとDFの間が間延びしてしまったとき、
中国戦のような魅惑のプレイは影を潜めた。結局、韓国のようにマンツー
マンに近い形で、寄せの早いチームに対して通用するレベルには行っていない
と言うことだ。
今日の試合は惨敗という感じではなかった。それだけに悔しいし、また
攻められていても0に押さえているとか、攻めが活性化しているときに
やられるとか点をとらなければ勝てないとか、サッカーの難しさを改めて
感じた。
3バックはロングボールに対しても十分対応していけた。
前に比べて、一度削られただけで中で勝負することをさけていた
柳沢が体を張ってポストプレイをがんばるシーンを見るにつけ
シュートという選択肢を完全に捨てているのが惜しくてしょうがない。
そして、それにもまして、中村俊輔の出番が少ししか与えられなかった
のが悔しい。
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