鹿島アントラーズ 0−3 清水エスパルス

清水:沢登 アレックス(PK) バロン

鹿島
    鈴木 柳沢
  ビスマルク 小笠原
   中田  本田
中村祥 秋田 金古  名良橋
高桑

清水
    バロン 安永
アレックス       市川
   伊東   沢登
     戸田
  古賀 森岡 斉藤
   黒河

 天皇杯決勝の再戦となったこのゲーム、終始ゲームを優勢に進めた
のは清水だった。左サイドが、子羊を背負っている状態の自信なさげ
な中村で、全く攻撃にならない鹿島に対して、そのサイドではなく名良橋
サイドを中心に攻める清水。これで両サイド攻める事ができなくなる
鹿島は、中央の中田のロングパスを通すぐらいしか手がなくなる。

17分、清水の得点シーン、安永が左サイドでキープし、外のアレックスに
落とす。これをアレックスがダイレクトでセンタリング、中で沢登が
頭で合わせて先制した。この後、この形をさんざんやられる事に
なる。

 鹿島の唯一のビッグチャンスは21分、相手CKのクリアを柳沢が
右前でDFに囲まれながらもキープし、名良橋にパス、これを左
サイドに大きく展開したところで鈴木が独走、しかしシュートは枠を
とらえることなく大きくはずれた。

 30分すぎくらいからなんとワンボランチの戸田までがかなり攻撃
に絡むようになる。おそらく鹿島の攻めが薄く、清水には楽な展開に
なっていたのだろう。

 後半、メンバーチェンジをするべき鹿島は動かず、先に清水が
沢登を平松に交代する。
 58分、試合を決めたのは、鹿島のDFがやはりサイドからの攻撃
に耐えられず、ペナルティエリア内でバロンと競るときに反則。
これで得たPKを落ち着いてアレックスが決めたところで試合は決まった。
直後に、本山を中村と交代、中田をサイドに出す。最初からこのスタメン
でよかったぐらいだし、前半のうちから代えるべきだった。
極めつけが60分、左サイドからの崩しをセンターでバロンが合わせた。
意気消沈の鹿島の唯一の良かったことは、
この後使った、本田、金古に代えた青木、池内が非常に安定していた事。
これからも試合に出てきそうである。

さて、清水はこの後も攻めに攻めた。そして、80分頃に、
バロンが秋田と競り合ったところで、(どうなったかは遠目にわからず)
秋田がうずくまったところで、完全に攻める形になっていたにも
関わらず、清水は外にボールを出し、天皇杯決勝の因縁
(市川が倒れていたにもかかわらず攻撃を継続した鹿島が点を取った)
を思い出させるおまけ付きだった。

#しかも秋田は血を出しながら外に出るとき、怒りでペットボトルを
 蹴り上げていた。^^;;

ぼろ負け以上に気になるのが、小笠原が足をつりまくっていたのが
たぶん、キャンプで体調を崩し十分なコンディションになれていない事。
そして、最近中盤から飛び出せる唯一の熊谷がいなくなった事。
開幕の広島戦次第では1stステージぼろぼろになるかもしれない。

対する清水、DFがそろえば安定した力を出せそうである。
ただし、戸田のワンボランチに関しては、今日の鹿島相手だけでは
わからない。

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