・鹿島アントラーズ 2−1 ジュビロ磐田
鹿島
柳沢 マジーニョ
内藤 ビスマルク
本田 ジョルジーニョ
相馬 室井 秋田 名良橋
高桑
磐田
大神 田中誠 福西 ドゥンガ 古賀
鈴木 奥 中山 服部 藤田 名波
最近の2試合と同じように中盤での激しい潰し合いから試合が
始まった。序盤目立ったのはドゥンガのミスパス。短い時間に
3,4回危険なポジションで安易なミスだった。柳沢のシュート
などで優位にたち始めた鹿島だったが、12分鈴木がボールを
クリアしたところにつっこんでいった柳沢が不運にもふくらはぎを
クリアのいきおいのついた足で蹴られた。足を引きずる柳沢は結局
17分に長谷川に交代した。
磐田がペースを握る。奥、藤田が絡む攻撃は迫力があるが、鹿島
は中盤、最終ラインの集中を切らさないディフェンスでシュートまで
至らせない。
38分マイボールをまわし右サイド名良橋へ。名良橋が突破しよう
とするのに福西がたまらずファール。これを受けた右サイドFK。
ビスマルクのセンタリング。これをドンぴしゃで秋田がヘディング
シュート、正面やや左につきささり先制した。ポジショニング争い
していた田中誠、中山を強引にふりきってのシュートだった。
41分にマジーニョを引っかけられゴール正面20mFKを得る。
奥がはやく壁から動き、まったく同じポジションから2回FKを
蹴ることになったビスマルク。2回目のFKはゴールポスト左を
直撃し、そのままゴールに吸い込まれた。2−0、歓喜の鹿島スタ
ジアム。この後、磐田に前半押し込まれるが、2−0のまま折りかえ
す事ができた。
後半に磐田は福西に代えて川口を投入。奥を前目のポジションから
ボランチに下げた。しかし、これで、鹿島は逆に楽になった。奥がから
まなければ攻撃にアクセントができないので、きっちり押さえていけば
勝てる。このまま時間がすぎていけば大丈夫。
しかし、終盤にドラマが待っていた。ビスマルクが75分、2回目の
警告を受け退場。10人になってしまったのだ。すぐに阿部をマジーニョ
に代えて修正する鹿島。対する磐田はこの日不調のドゥンガに代えて
高原を投入。ここからのロスタイム4分を含めた20分弱の時間に磐田は
ゴールに押し寄せる。鹿島DFにマークのずれが起こるが大事なところで
ジョルジーニョ、相馬がからみクリア。高桑も集中していた。
84分にはついに、川口が内藤を振り切りセンタリング、藤田が浮き球を
ドライブシュートでゴール左に突き刺した。
ジョルジーニョ、名良橋が85分すぎからは足を痛めていた。特にジョルジ
ーニョはたぶん肉離れで足を引きずっていた。スタジアムで見守る私たち
にとっても長く感じる時間をしかし、すんでのところで止め続け、終了
のホイッスル。鹿島がJリーグチャンピオンの座を取り戻した。
・磐田はドゥンガの不調が誤算だった。Jリーグ最後の試合であっても早め
に代えるべきだった。
・鈴木秀人が90分を通じてクレバーな守りを見せた。切れかかっている
田中誠に対して立場が代わったのではないかと思わせるシーンもあった。
(笑)
・ワールドカップイヤーはそのキープレイヤーだった中山と秋田で終わった
と感じた。4年前のワールドカップイヤーではやはりその前の予選のキー
プレイヤーだったヴェルディの選手と広島の選手が活躍した。
4年後にどのチームが残ってくるかわからないが、これからまたチーム
の力は大きく変わっていく。この2チームにはしかし、4年後も可能性
を感じるし、新しい選手をどんどん輩出してもらいたい。
・だから4年後たとえばチャンピオンシップにガンバが出てくることも
十分あると思う。
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