99年高校サッカー雑感(1999.1.022回戦(三ツ沢)、1.05 準々決勝(駒沢))


 今年は2回戦、準々決勝と計4試合を見た。
 昨年の東福岡がピークだったという感じで今年の高校サッカーはチームとして
完成しているところには出会えなかった。しかし、何人かおもしろい選手もいた
ので雑感を少し触れます。

●1999.1.022回戦(三ツ沢)

滝川二4−1青森山田


 滝川二はバランスのいいチーム準々決勝にも勝ったようだが、東福岡に勝つ
可能性の十分あるチーム。の林(9)は強引に持っていくときのシュートの
タイミングと枠に行く正確さが持ち味、ただし、ポストプレーでの落としの
プレイでは、安定せず天狗にならないように育ってもらいたい。
青森山田はドレッドヘアーのアイウソンが後半途中で怪我、足を引きずっている
のに最後まで代えないという層のうすさで、唯一のチャンスを作る選手が試合
から消えたところで終わった。実力的にもかなり開きがあった。

清水商3−0高松商

 清水商は個人技が高く、噂の一年生佐野選手(8)は中田英俊の一昔前のようで
2年後を見てみたい選手です。清水商業は個人技で勝っている割にバランスが悪か
った。そんな中一番目立っていたのはキャプテンの池田(5)。秋田のような
プレイスタイル、しかし前方にフィードするボールは正確。実はガンバJrユース
出身のようで楽しかった。
 高松商は高校サッカーらしい好チーム、時おり清水DFを崩すこともあったが
決め手に欠けた。

●1.05 準々決勝(駒沢)

帝京3−1洛北


 さすがに個人技がしっかりしておりパスもちゃんとつなげる。
藤倉(5)の中盤の底でのDFは安定している。
中原(6)、柄澤(8)、のパス、田中(14)のドリブルがよかった。
田中はまだ一年生でドリブルとパスのめりはりがわかりすぎるがそれが
スムーズになりキック力が上がったときにはすごい選手になる予感が
する。マスコミねたになっている矢野(9)はヘディングが苦手だが
強引にシュートを打つ(でも枠を結構はずす)お笑い君だった。まだ
まだのびしろはあるだろう。逆に目立たない高橋がトラップやヘディング
がうまく好感が持てた。
 洛北は前半と後半、別チームだった。前半を見る限りはよく準々決勝
まで残ったなあという感じだったが、後半はしっかりと攻めた。前半、
自信なさげに試合にはいったのが惜しまれる。

 東福岡1−0室蘭大谷


昨年から見ると攻撃力が激減、ちょっと前だけで点を取るのは無理かも
しれない。昨年活躍した宮原(10)はボールが足下にいったときには、うまい
タイミングでパスを出すが、怪我の影響か運動量が少なすぎる。
守備は安定している。金古(4)と千代反田(5)は少々の事では破られない
が、そもそも最終ラインまでノーチェックで来るのでつらい。中盤の守備が
安易すぎる。金古は大会の中でも際だっている守備とオーバーラップが
光った。ミスパスも実は受け手のポジションの問題だったような気がする。
 室蘭大谷はチャンスは東福岡より作っていたが、阪口(9)と伊勢(11)
の足を活かした突破に頼るしかなかったので勝ち目は薄かった。

 さて、今年の生観戦を終えて(明日から会社^^;;)
Jで楽しみ 金古@鹿島(意外と2年ぐらいで出てくるかもしれない)
今後が楽しみ 田中@帝京 佐野@清水
気になる今後 藤倉@帝京、高橋@帝京、池田@清水

準決勝 帝京対前橋育英は順当に帝京、東福岡対滝川二は滝川二と予想、
決勝は帝京が制する(東福岡が来ても)と予想する。

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