・日本 0−2 ブラジル(国立競技場)


日本


     城 中山
      中田
相馬  名波  田坂  伊東
    秋田 井原 斉藤
下田

ブラジル


ロジェリオ カフー オジバン セザール フェリペ
フラビオコンセイソン リバウド ジュニーニョ
エメルソン アモローゾ ファビオジュニオール

 朝からの雨がやみ、快晴となった国立競技場。スターティングメンバ
で私に驚きを与えたのは、ゴールキーパーの下田だけだった。
開始早々、ブラジルからうまくボールを取った日本は中山が遠い
位置からご愛敬のゴールの上にはずれるシュート。
それから10分間、トルシエの唱える攻撃的なDFは、機能して
いたと思う。高い位置からプレッシャーをかけていくのだが、
しかし、、、、。中田が押さえられ、マイボールが続かない。
11分、名波がアモローゾに不用意に中盤でボールをとられる。
アモローゾはそのまま右ペナルティエリアにまでドリブルで持ち込み
体をひねってゴールを決めた。(まるでウディネーゼでのプレイのようだった)
リードをするとブラジルは強い。
1点取られた日本は、ブラジルの余裕のパス回しと突破に対し、
攻めに入ってきた選手に対し、寄せが甘く、右はカフーとジュニーニョ、
左はフェリペの個人技で突破されはじめる。
 この後も、とにかく中田が押さえられる事で、ほとんど攻めが続かない。
フラビオコンセイソンが足ごと根こそぎ持っていくような深いチャージ
を繰り返す。中田は前に向けず、後ろや横に離した場合、その選手の判断
が遅かった。この日特に悪かったのが右サイドの伊東。判断が遅く
どうしてもそこでボールが止まってしまう。前にボールを運ばないで
手詰まりとなる。フォワードでは中山はディフェンスで頑張っていたが
城は例によってボールのないところでのプレイにいいところなし。

ハーフタイムを終えて、同じメンバが出てきた日本。そして、開始3分
右コーナーキック、リバウドの蹴ったボールはぐりぐりと回転しながら
そのままファーサイドに入りそうな勢いで飛んでいき、それをエメルソン
が合わせて二点目を取った。
 ブラジルはこの後、楽しんでパスを回していた。
きついプレスに立ち上がりつまらなそうだったリバウドが楽しそうだった。
対する日本は50分過ぎ呂比須を精彩の欠いている城に代えて投入するが
流れは変わらない。そして、森岡を井原に代えて投入。(スタメンで使って
おけ。全く)流れが変わる事なく、残り10分を切ったところで、ばてばて
の中山に代えて柳沢。
85分すぎ、中田から右に張っていた柳沢に出した、速いライナーのパス
が出た。このシーンを90分を通して見たかった。
試合はこのまま終了。
トルシエの弱気な采配は後手を踏み続けた。それ故悔いが残る。
そして、次の五輪組とフル代表の関係を考えても、
柳沢にこだわらないと、時代は前に進まないと思う。


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