・大宮アルディージャ 1−0 コンサドーレ札幌
大宮
白井、氏家、奥野、ヤン、岡本、宮下、
浮氣、原崎、岩瀬、マーク、磯山
札幌
佐藤、古川、村田、田淵、名塚、梶野、村主
ビジュ、アシス、関、吉原
ヨルンがいた頃とは全く別のチームとなっている大宮は、
DFラインはDFだけ、MFは球裁きもできず、DFに返すだけ、
FWは真ん中で競り合うだけで、徹底した、DFからの長いボール
だけのチームとなっていた。ヨルンがいた頃は、もう少しサイド
(特に左の岡本)があがっていったのだが、全くあがることなく
黙々と守備をしていた。
しかし札幌はこのチームを崩せない。村主がボールを持った時
には雰囲気があるのだが、関が特に悪すぎた。東京ガスにいた頃は
もっとどん欲な選手だったのが、偉く淡泊なプレイに終始した。
吉原もどうも一度当てられた時のプレイが雑になる。
結局、ビジュやアシスのミドルシュートぐらいしか見せ場がなかった。
後半になるとコンサドーレが次第に外からの崩しでゴールを脅かす
ようになるが、大宮守備陣は高いボールに対しては中で応対をうまく
とっていた。57分には、悪すぎる関を深川に交代した。
71分、バテ始めた村主に代わり河村に交代。河村は結構、強引にドリブル
突破をしかけた。
対する大宮は78分、ボランチの浮氣に代えて上村を入れ、右サイドバックに、
氏家をボランチにあげた。
しかし、ペースはコンサドーレのもの。なかなかゴールを割れずにいらいら
する。84分には吉原に代えて棚田を入れるが、棚田のプレイは空回り気味。
この時間帯に、磯山と名塚がペナルティエリアでハイボールを競り合った時
なんと名塚は手でブロックをするが、これを審判が目の前なのに流してしま
った。
まだつきがあるかと思ったコンサドーレだが、89分、右サイドに出た岩瀬
にボールが渡る。中に切り込まず、外に流れたのでダメかと思ったが、
DFを交わしてセンタリング、磯山が真ん中からゴールを入れた。
4分のロスタイム、宮下に代えて小阪を入れるなど十分に時間を使い、
大宮が札幌を沈めた。
事実上、札幌は来シーズンのJ2残留を決める敗戦となったと思う。
札幌敗戦のシーンはみててほろ苦かった。
札幌の両サイドは特に悪い。上位2チームに比べると貧弱すぎる。
こことボランチを補強しない限り未来はなさそうである。
唯一、
キーパーの佐藤洋平は鹿島にいた頃と見違えるほどうまくなっている。
彼はJ1で堂々とプレイを出来るメンバである事を記しておきたい。
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