・鹿島アントラーズ 2−2(PK4−5) 柏レイソル


鹿島
    長谷川 柳沢
    ビスマルク
相馬  阿部 熊谷  名良橋
      本田
   リカルド 室井
      高桑


吉田、荻村、薩川、渡辺毅、下平、バデア、大野、
平山、加藤、酒井、北嶋

開始早々からレイソルは右サイドを起点に攻める。本田が引き気味
で実質3バックのようなスタイルをとろうとする鹿島は左サイドの
相馬の裏を酒井に狙われる。5分しかたってないのにすでに何度か
右サイドを崩していた柏は、大野が持ちすぎ気味にハーフラインから
前のバデアへ、バデアが右のサイドの酒井に縦パス、これを酒井が
マイナスにセンタリングし、大野が走り込んでファインゴールを決めた。
この後も名良橋、相馬は対面の酒井、平山に手を焼き、前にあがれず、
5バックっぽくなった。FWが中にいて、サイドに流れないので、
ハーフが前と後ろに分断されいいところなし。
23分、縦パス一本を競り合った長谷川が倒れる。そのまま担ぎ出される
長谷川に代えて鈴木がはいった。鈴木は、左前に流れるプレイがあったの
で序々に押し返した。
 前半の間に追加点を奪えなかったレイソルは後半逆に苦しむ。
ハーフタイムに熊谷に代えて小笠原を投入する鹿島。小笠原は独特のドリブル
でつっかける。やりすぎの場面も多かったが、フィニッシュまで持ち込む
きっかけとなる。
 得点は62分、左で縦パスを受けた柳沢が、この日唯一のアグレッシブな
シュートをファーに打つがマイナス、そこに走り込んだビスマルクが落ち着
いてゴールを決めた。
そして、立て続けに64分、小笠原がむきになってドリブルしているところを
倒されペナルティアークあたりで直接FK。これを、練習でも枠に行かない
阿部が直接左サイドネットに突き刺した。奇跡の逆転の後、柏はおたおたして
攻めれなくなる。特に前半有効だった、酒井が後半は守備にまわる機会が多く
つらい状況。78分には平山を長谷川に代えたが、長谷川は左からのセンタ
リングの精度が悪く、かえってマイナスだった。
87分、また試合の流れが代わるぷれい。ビスマルクが2枚目の警告をもらって
退場になってしまったのだ。これで一人あまることになる柏が残りの時間、
かなり攻撃的に攻める。

そして

ロスタイム3分をすぎようとし、主審が笛を加えたラストプレイで、混戦から
北嶋がペナルティエリアでポストプレイ、折り返しを渡辺毅が豪快にシュート
をたたき込んでなんと同点に追いついた。
延長には精力的に動いてきてかなり消耗していたバデアが97分に渡辺光に交代。
10人の鹿島は11人の柏に攻められるがなんとか耐えていた。
103分にはまったく精彩のなかった柳沢が増田に交代した。
延長後半ビッグプレイ、北嶋がうったシュートがクロスバーにあたり真下にはね
かえるが、ゴールラインを越えず。
逆に鹿島は残り5分で増田がドリブル突破からキーパーと一対一になるが
シュートは真正面になってしまった。
そのままタイムアップでPK戦。
先行の鹿島が二人目の鈴木が止められる。あと、全員決めていき、柏の5人目
は大野、これで決まるかと思ったが、これを高桑がパンチングではじき出し
6人目。小笠原が、止められた。最後、柏は荻村が決めた。
ナビスコカップは柏の手にゆだねられた。初タイトルおめでとうですね。

 鹿島は、今年を象徴するような弱いなりに最大限のプレイはやっていた
と思う。相変わらずゴールへの意識が弱い柳沢は、今はベンチにも入れない
方がいいかもしれない。それで終わるならそこまでの選手だということだ。

この日の審判団、ナイスジャッジングと超ミスジャッジ(多分)をした。
ナイスジャッジは、柏の一点目、大野にまとわりつく本田のプレイで
大野は倒されるが流れたボールに対してアドバンテージ、これが一点目
までの流れるようなプレイを生み出した。
ミスジャッジは、鹿島のスローインが誰にもふれずにDFの裏から戻ってきた
FWに、これに副審が間違えて旗を上げ、オフサイドを取ってしまった。
真相は、テレビでスローで見たわけではないのでわからないが、
このレベルの審判が間違えるミスじゃないような気がした。

PK
鹿島 阿部○ 鈴木× 本田○ 相馬○ 名良橋○ 小笠原×
柏  下平○ 加藤○ 北嶋○ 酒井○ 大野 × 萩村○

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