・川崎フロンターレ 2−1 サガン鳥栖


川崎F
    ツゥット 向島
       桂
久野   土居 大塚   長橋
   森川 中西 寺田
     浦上

鳥栖
 高嵜、島岡、松田、佐藤、森保、北内、中村、
 井原、小林、片渕、竹元

 この時をスタジアムでともに迎えることが出来、本当にうれしい。
あの中国人助っ人と地味なサッカーをしていた富士通が、見事川崎
フロンターレとして、J1への昇格を決めた。
 1年を通じてのMVPは心情的には中西だが、プレイとしては森川だった。

前半から動きの堅いフロンターレ、対する鳥栖は、序盤からプレスが激しく
なかなか自由な攻撃をさせない。向島やツゥットが持ち込んでも落ち着いて
対処していた。
 それでも前半に3度の決定的チャンス、特にツゥットのヘディングシュート、
長橋の右から切れ込んでのシュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。
この日の鳥栖のGK高嵜が、シュートをクリアするたびにどんどん乗ってくる。
後半になり、どんどん目に見えないプレッシャがただよい始める。
前半20分ぐらいから消えていた向島を61分、浦田に交代した。
63分、混戦から久野が左ゴールライン付近からのセンタリングが中央へ、
これをあわてた鳥栖DFが自分のゴールにヘディングを決めてしまった。
これだけ苦労していたのがオウンゴールで先制!!!どよめくスタジアム。
しかし、J1行きを目指してから3年の苦労はすぐにはむくわれない。
66分、点を取って、ふわふわした状態でなんとなく攻められ、左からの
センタリング、ニアの選手がスルー、小林にきっちり同点ゴールを決められた。
72分、桂を伊藤彰に交代した。この日の彰は本当によかった。特に攻撃で、
アグレッシブな動き、終了間際に2回、決定的なシュートを枠に打つが、
高嵜に一度は左足に、一度はパンチングで逃げられた。コーナーキックで
寺田のヘディングシュートも惜しくも外れた。

延長に突入する。延長に入っても彰はアグレッシブだった。何かがとりついて
いるよう。しかし、ツゥットがかなりばてており、最後のカードはツゥットを
交代させる事になる。99分、ツゥットに代え高田を投入、彰と浦田のツー
トップになった。そして、このツートップがJ1への道を開いた。
彰のセンタリングを浦田がヘディングシュート!!!!!!
ゴーーーーールルルルルル!!!!!!!
イレブンは互いにもみくちゃになった。

○鳥栖の交代
 78分 北内→佐藤(大)
100分 中村→福留


おまけ
 歓喜のスタジアム、両チームの試合後の挨拶のあと、選手がフロンターレ
をコールする観客の近くまで来た。川崎市長が挨拶しようとしているが、
そんな事より花火があがった。今日は選手があくまで主役だ。
そのとき、サガン鳥栖サポーターからフロンターレJ1昇格を祝う横断幕
が示される。フロンターレの選手が鳥栖のサポーターのところに行き挨拶。
フロンターレサポーターからサガン鳥栖コール。
選手が次々に最前列の観客と握手したり、みんなに手を振って競技場
を一周した。中西、ツゥット、久野、長橋などなど、いっぱい握手した。

川崎フロンターレのJ1行きを決めた選手に感謝するが、選手たちには、
自分たちのJ1でのプレイが約束されたわけではないのだから、これから
精進して一つ上を目指すことを忘れないでもらいたい。これからがんばる
かどうかが大事だ。


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