・鹿島アントラーズ 0−1 ヴィッセル神戸
鹿島
柳沢 マジーニョ
増田
阿部 小笠原
相馬 本田 名良橋
リカルド 秋田
高桑
ヴィッセル神戸
武田、海本、土屋、チェ・ソンヨン、三上、吉田
布部、長谷部、吉村、ハ・ソッチュ、長田、キム・ドフン
鹿島ファンにとっては、ここ何年か見た中でワーストに限りなく近い
試合にたちあった。本田が復活するまでの間ずっと阿部と熊谷
でボランチをやっていて、ジーコが来てから立て直すことができた
のは熊谷・阿部が攻守に絡んだことが一因だった。
本田は、もともと自分が怪我をする前と同じように、リカルド
秋田に絡むようにDFラインまで入り込んでくるがこれで中が薄く
なる。また、名良橋の上がりがないので、攻めが単調になり、
小笠原の個人技だけが試合をわかせるものになる。
マジーニョは動かざるごと山のごとしで、柳沢はシュートを忘れている
割には縦に急いではオフサイドをとられ、試合中でも自信のないようす
がわかる状態だった。増田はボールサイドに行き、自分が打開しようと
しすぎるあまりに、センターライン付近でドリブルする。
まあ、弱いチームにありがちなばらばらなプレイはしょうがないが、
問題は凡ミスである。相馬の安易な中へ返すボールや、リカルドがDFの
くせに一試合に6回もかぶる姿を見るにつけ、なんでこのメンツでスタメン
を組んだのかを、カリスマ監督に聞きたくなった。
ジーコは来年は監督をする気がないらしいが、私も賛成だ。少なくとも
DFラインにリカルドという爆弾を抱えている限りはどうしようもない。
さて、試合は前半19分に本田が肉離れで戦線離脱、代わって
入った熊谷がいつもの攻守にからむプレイではなくて、本田と同じ動き
をしたことで、中盤を長谷部や布部、ハソッチュに拾われる。相手の攻撃
が最後、枠にはいかないまでも相手のフィニッシュで終わる。
後半、開始から柳沢をおろすべきと思ったが、62分やっと平瀬に代わる。
平瀬自体は持ち味をだした。決定的チャンスをはずしても、しかし好感
を持った。今の柳沢との力関係ではこちらも平瀬がスタメンでしょう。
そして、77分にはこの試合では完全に浮いていた増田を本山に代えたが
これも、バランスがよくなるわけではなく、たまに小笠原が怒濤の
”こねたパラダイス”で最後にはずすシーン以外は、沸くシーンもなかった。
さて、ヴィッセルである。前半から目立っていた長田のキープ、
後半途中からはキムドフンがいい雰囲気で抜け始める。
90分で決まらず延長になり、最後のシーンもオフサイドトラップのミス
を躊躇したリカルドとあきれた秋田がお見合いしている間に攻め込まれ
これは耐えたが二次攻撃から、最後吉村にこれもディフェンスがいながら
真ん中から蹴り込まれた。神戸は強いかと言われると、沈黙してしまうが
その戦力でしかし、結果を出した。対する鹿島はシュートのシーンが
ほとんどなく、アマチュアのようなミスのオンパレードという状態だった。
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