・鹿島アントラーズ 2−1 ヴェルディ川崎


V川崎
 本並、小林、米山、杉山、中澤、林、山田、
 北澤、ジェフェルソン、石塚、桜井

鹿島
  平瀬 マジーニョ
   増田 ビスマルク
相馬  阿部 熊谷 名良橋
   リカルド 秋田
    高桑

 2試合連続の大勝だった、前2試合より、立ち上がりは速くペースを
つかんで行ったが、そこを押さえて、逆にヴェルディが先取点を取った。
9分、鹿島のCKで秋田が上がっていて、跳ね返されたところで
すぐに戻らず、中盤でボールに絡もうとしたことから速攻されたところ
でドジなリカルドと相馬しかいなくなってしまった。右サイドにボール
を流され、完全にフリーで抜け出した小林がきれいなセンタリング、
これを石塚が頭で合わせた。

 しかし、なんとワントップの石塚は前線で黙々とチェイシングをする
普通の人になっていた。なにか寂しかった。

 さて序々に盛り返す鹿島は25分すぎから攻め込むが、なかなかフィニッシュ
がうまくいかないが、ヴェルディの攻めが桜井が持ち込んだとき以外は
危ない場面がないので、そのうち点を返せるだろうと感じた。
33分、中盤でボールを奪った鹿島、阿部が左のビスマルクへパス、
ビスマルクがペナルティエリアの左外から、センタリングを通す、
直前に逆サイドを見た平瀬の足下にボールが入る、平瀬はなんとかトラップ
しながら縦パス、平瀬の周りを右から回り込んだ増田がそのパスを受け
落ち着いてゴールを決めた。

前半を同点で折り返し、ハーフタイムで柳沢が
”なんで出ているのか全く不明ブラザーズ・兄”マジーニョに代わって登場。
 柳沢は最悪の時よりはよくなってきた。中澤と勝負する場面など、
やっとポジティブな場面が3回に1回ぐらいみれるようになってきた。

57分、ただの人石塚が飯尾(一)に代わった。
この辺の時間帯、ヴェルディがかなり攻め込む。コーナーキックのこぼれ球を
中澤がボレーシュート、これは枠に飛んでいたが、高桑が右手でパンチング、
はじきだした。この後もシュートをなんとかクリアする高桑。

61分、最近は一時のひたむきさが減っている阿部に代えて中田を投入。
    中田は今日も安定したプレイに終始した。ボールを奪ってパスを
    出した後も自分の持ち場を考え、バランスを取っていた。これなら
    ボランチで使っても良いのではないか。
試合を決めたのはここ何試合か輝きを増している熊谷。
66分、本並が周りを気にしないでボールをついたところを前線まで
顔を出していて戻ろうとしていた熊谷が足を出し、ボールを奪う。
本並をかわして落ち着いてゴールを決めた。
北澤をはじめヴェルディの選手が主審を囲んで抗議するが認められず
時間だけがすぎていく。
85分には途中出場の飯尾を帝京高校生矢野に代えたが特に危ないシーン
もなくそのまま試合終了した。

後半に柳沢、熊谷、平瀬と決定的チャンスもあったがこれが決められなかった
のは課題だ。今年の鹿島のリーグ戦は、本当にストレスのたまる試合が多かった
が、最後に熊谷の復活、中田、小笠原、平瀬がJでも目処が立ちつつあること、
など来年につながる最終戦だった。
後は柳沢の復活と”なんで出ているのか全く不明ブラザーズ”をクビにすることで
来年のリーグの展望が開けるのではないだろうか。


●その他交代。
69分、ジェフェルソン→山田(隆)
81分、増田→小笠原


観戦記目次へ
ホームに戻る