・ジュビロ磐田 2−1 清水エスパルス(Vゴール)


磐田
______高原__中山
_______藤田
____服部____奥
山西_____三浦___安藤
____前田_鈴木
_____尾崎

清水

______安永__久保山
________沢登
____サントス_伊東
アレックス__________市川
____西澤_大榎_斉藤
_______真田

 快晴の磐田スタジアムは超満員、絶好のサッカー観戦日和だった。そして、
試合内容も前半から白熱し、今シーズンのJリーグを締めくくるにふさわしい
第一試合だった。

前半、主導権を握ったのは清水、磐田の中盤に仕事をさせず、ボールを奪って
は、市川、アレックスから仕掛ける。もしくは安永と久保山が中を割って
はいってくる。

 前半、アレックスvs安藤では、アレックスはテレビで感じていたよりも
自重していたのか控えめだった。対する安藤は、磐田のこれまでのウイーク
ポイントだった右を攻撃の視点にする動きでいいセンタリングを何度か上げて
いた。

20分すぎから両チーム、枠にボールが行き始める。
この時間帯まで中山が外に流れてセンタリングするが、中で高原が押さえ込まれ
シュートまでいかなかったが、高原も外でキープのプレイを見せ始める。
そして前半30分、伊東が中途半端なプレイからボールを奪われ、早めに
右センターライン付近の高原へ。これをうまくキープして縦パス、安藤の右
からのセンタリングに中山がダイビングヘッドでニアに飛び込み先制ゴール
を上げた。

 押し気味だったエスパルスはこれで目が覚めたように直後、真ん中から
安永がDFにファール気味に引っ張られながらキープして持ち込み久保山
とスイッチ、久保山もボールをキープしてドリブルで中にはいったところを
沢登が左隅にファインゴールを決めた。

 どちらのゴールもプロらしいすばらしいゴールでヒートアップするスタジアム。
この後、エスパルスは左右から崩しにかかるが、久保山は今日は、ボールが
体となじんでおらず、シュートが枠にとばなかったりトラップが大きかったり
した。しかし、清水のオフェンスの楽しさの残像が残る前半だった。

#さて、アレックスだが、ヘディングに難あり、また、ボールを待って
#しまうシーンもあり、ボールが渡ると常に期待を持たせたが、まだ
#発展途上と感じた。

後半に入り膠着状態になりはじめるが、ここで選手交代をしたのは磐田
65分、高原に代わって福西を投入、福西はなんとFWとして入ってきた。
磐田のバランスが悪くなるが、それより、清水が70分すぎぐらいから
中盤特にサントスの動きがかなり落ちてしまい、前半目立たなかった奥が
次第に中盤で目立ち始める。しかし、清水はここで、選手交代をする事
なく時間がすぎていった。
(中盤で選手交代できる選手がいなかったというのが真相か)
福西はFWらしい動きは出来なかったが、シュートシーンには絡んでいた。
清水が押され気味で90分を終えた。

延長にはいると、ばてばての清水に対し、磐田が怒濤の攻撃、防戦一方になる。
98分攻め込まれていた清水は福西のセンタリングを西澤が手で止めてPK
となる。
中山がこれを落ち着いて決めて、2得点、
第一戦は前半だけなら清水が強いと思ったが、トータルで磐田が貫禄
の勝利を納めた。清水は11人で試合をしている感じ、ベンチを含めた
14人で試合の戦略を立てることが難しいとしたら、第二戦の前半に
清水が点をとれるかどうかがチャンピオンの行方を決めるような気がする。


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