Dear Azzurro、私とあっこと3人で仲良くやっていこうね。(10/August/2000)


 陣痛から出産、およそ男には考えられない苦しみに耐えるあっこさん
の横にいた。自分の無力感を感じながら、ただただ祈った。

 8日の22時ぐらいから軽くはじまった陣痛、一度9日の朝の6時
に病院に行く。しかし、2時間ぐらいで、
「まだまだですよ」と言われ、家に帰った。

彼女の調子が序々に代わりはじめ、あきらかに苦痛の顔にゆがんだのが
夕方、そして、9日の夜中の一時には、一度「耐えられません」と電話した
が、病院のなんとなくけだるそうな対応に、もう少しガマンする事にした。
がまんも限界、陣痛の周期が7分おきになった3時に、病院にかつぎこんだ。

 しかし、それから先に13時間以上も苦しみを耐え抜いた彼女、
もうガマンできないと言った痛みの数百倍の痛みの波と5分に一度、
3分に一度、闘う彼女。

意識もうろうとなりながらの出産に立ち会ったとき、涙が出そうに
なったし、産まれたばかりの赤ちゃんの顔を初めてみたときの
あっこさんの安堵の表情を見て、本当に感謝でいっぱいの気持ちになった。
8月10日16時28分に誕生した彼女の名前を、私たちは

夏海(なつみ)

と命名しました。

はじめまして、夏海。私とあっこと3人で仲良くやっていこうね。


 一日また一日と誕生の予定日が近づきついに子供の性別が女性である事
がわかった5月に、「ふーん、女の子か」と思い、子供の名前を本気で考え始めた。
「季節感のある名前にしたい」、そう思って、二人でアイデアを出した。
二人でああでもないこうでもないと言い合ったけど、いくつか出て来たが
決まらなかった。

6月下旬
欧州選手権を連日見ているとき、イタリア代表が映っていた。
そう言えば、イタリア代表と言うと、結婚式の時、あっこさんのお色直し
の退場の局はイタリア国歌だった。
 そして、その思いは、地中海の夏の海ってどんなのだろうなあって思い
に変わっていた。イタリア代表=Azzuriそれは、イタリア代表の
ユニホームの青い色(地中海ブルー/スカイブルー)(Azzurro)から
それをまとう人たちという意味である。

地中海の夏の海は、どんなだろうか。
Azzurro色に染まっている夏の海を想像しながら、おなかの中で暴れ回る
元気いっぱいな我が娘の名前にぴったりではないのかなあと思った。
「夏海にしょうか。」

夏海へ、そういうわけで、君には元気が似合う女の子に育ってほしい。

ビールがうまいなあ。このまま寝てしまいそう。

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