W杯登録の22人が決まった という一昔前ならサッカーファンの中だけで
盛り上がりそうなネタが、なんと地震や有名人死去の速報のようにTV番組の
中で、テロップとして流された。
今、日本は、(マスコミがあおっているだけかもしれないが)W杯で盛り上
がっている。
今日の興味本位のネタの中心はカズの代表落選である。
私にとっては、カズは4年前のドーハで見せた韓国戦、イラク戦のゴール
が象徴的な、絶対的なゴールゲッターであり、その決定率の高さが魅力
だった。その後のJリーグの中でも主役であり続けた。
しかし、イタリア行きが流れを変えた。挫折の後、Jリーグでは、ヴェルディ
が不調に陥り、カズも輝きを失いつつあった。
そして最終予選、いかにも故障を隠しているカズを使い続けた加茂監督。
W杯行きの最後の扉を開くため岡田はカズをついにはずした。
今回のW杯候補として選ばれた25人にカズが居たこと自体に私は
違和感を覚えた。クラブではミッドフィルダーとしてしか使われない選手
が果たしてFWとして活躍できるのだろうか。
そして今日。。。。カズの落選。
その事実にびっくりした人はあまりいないんじゃないだろうか。
正直なところ”やっぱり”じゃないだろうか
日本は年功序列的な文化を持った国であり、このような決断を下す瞬間は
たとえば会社の中でも全くといっていいほど見受けられない。
岡田監督は、ジョホールバルの時と同じくやはりタブーをやぶってくれた。
ただ、これがなぜ今なのかとは思う。決断は早いほうがいい。
落とされた人間の立場がなくなってからの落選は悲しすぎる。
”カズ落選”は日本サッカーが大人になるための現実だと感じた。
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