・プロだからこそ求める最低限のメンタリティー(August/17/1999)


 私は、Jリーグがはじまってプロチームのプレイを見ることができる
喜びをしってしまったからか、プロらしからぬ話には本当に落胆して
しまう。今回は、大好きなチームであるからこその苦言を鹿島アント
ラーズに投げかけたい。

 Jリーグオールスターで怪我をしていた鹿島アントラーズの柳沢敦選手が、
驚異的な回復を見せたらしく、開幕戦に出場するが、そこで怪我をまた悪化、
そして、第二節の前の練習でさらに悪化させて、怪我が治るまで絶対安静の
状態になった。
 柳沢選手はつい最近オリンピック予選の期間中に、夜中にホテルを抜け出して
芸能人と楽しんでいたところを写真雑誌に撮られて、それをきっかけにメンバ
落ちになるという事もあったが、マスコミねたとしては扱いが小さいが、
今回の方がよっぽど、プロとしてファンを裏切っている気がしてならない。
 一昔前の高校サッカーなら毎日試合をして、痛み止めの注射を打って
出てくることを美談として報道されることもあっただろうが、果たして
怪我が完治していない選手を出すことにどれだけの意味があったのか多いに
問いたい気持ちだ。怪我を推して出場する/させるリスクをチーム首脳も
柳沢もどれほど考えたのか。ジーコとともに強くなっていった頃のチームとは
違う何かをそこに感じてしまう。

さて、その鹿島アントラーズが2ndステージ開幕2連敗したのだが、指揮官
ゼ・マリオは「今のチームでは誰がやってもうまくいかない」というニュアンス
の事を報道陣にはなしたようだ。(その場に居合わせたわけではないので真相
はわからないが。)

 ここで、鹿島アントラーズが横浜Fマリノスと戦った第二戦をおもいかえすと
これも昨年まででは考えられない2点差を逆転されると言うもので、しかも同点
になってうつむき逆転されて、誰一人再逆転に執念を燃やすものなく、
膝に手をあてて下をうつむいたり、腰を落としたりしていたのだ。
その姿を見た次の瞬間帰途についた観客がいかに多かったか。あれを見ると
逆転できる感じはしない。

 「私がプロであるからこそ最低限求める選手のメンタリティー」は
試合中では試合の開始から終了までを通した勝利へのあくなき執念だ。
そして、試合に入る前には100%の体調で臨むこと。けが人はピッチには
いらない。
もうJリーグがはじまって何年にもなるのに、いつまでジーコに
頼っているのだ? > 鹿島アントラーズ


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