・寂しい日の相模川には、復活にがんばる選手がいた(January/26/2000)


 昨日、12年間乗っていたバイクを盗まれた。放心状態で今日、会社を休んだ。
なんだか、センチメンタルで、この10年ぐらいの事を思い返していた。
 午前中、1時間ほどうろうろしたが、見つかるわけもなく、新宿に目的もなく
出て、食事。何気なくスポーツ新聞を買うとその中の記事に、アトランタ5輪
いらい、すっかり表舞台から置き去りになった前園選手が湘南ベルマーレで
初練習をおこなった記事が目に止まった。
そして、その記事の傍らには、今日、高校生との練習試合で久しぶりの試合を
するとの事。

 試合をする時間と場所の確認をしようと、サッカーダイジェストにのってる
大代表にかけると「その電話番号は使われておりません。」、練習案内の電話番号
では、特に、今日練習試合をするというアナウンスがなかった。
がせネタかなあと思いながら、渋谷へ。そこでインターネットカフェを見つけ
とりあえずネットにつないでみると、大代表の電話番号が違う事がわかる。
 また電話をかけてみると「2時半から試合をやります」との事。場所は相模川
沿いの大神のグランドです。

 なにかにとりつかれたように平塚までJRで行き、そこからタクシーに乗って
グランドについたら2時半をまわっており、試合をおこなっていた。
前園がいない。やられた。

 しかし、しばらく見ていると、もう11人ぐらいが、ピッチの外で柔軟とかを
しているのがわかる。1時間ほどの試合では、圧倒的に湘南が高校生相手にボール
を支配していたが、西本はじめ決定力がなく、なかなか点が入らなかった。
そして、20分2セットを終え、次のセットでメンバをそう替え。ここで
前園が4番のビブスを来てフォワードで出てきた。

 寒空の中、見ていたが相手が高校生でプレッシャーが少ないということは
あったが、随所に前園らしいプレイ、そして切れが戻っているような感じを
受けた。昨日からすさんでいた心が少しは落ち着いたかな。
それからの2セットでミスパスもあったが3得点1アシスト。最初は早めに
ボールを離していたが、後半はドリブル突破やキラーパスも魅せてくれた。

珍しく見ている人からもちらほらと「おおおっ」と言う声が出ていた。

ただし、ボールを取られたときにその瞬間から守備に入る事がないとか、
足下でボールをもらいたがるとかという部分もあったが。

もう一度第一線に出てこれるかどうかはわからないが、

湘南ベルマーレでの彼の一年間には気を留めていたい。


コラム目次に戻る
ホームに戻る