2002年に向け、日本の各地にできる大きなスタジアムは、今のJリーグ のチームには分不相応なキャパシティを持っている。サッカーに特に興味の ない人には、各地のスタジアムに疑問を抱く人も多いようだ。 一サッカーファンとして、今後のJリーグの発展により、 各地のスタジアムに足を運ぶ人が如々に増えていき、スタジアム作りが ワールドカップ終了後、無用の長物にならない事を心から祈っている。
一時のブームが去った後も根強く各チームを応援する人々、特にサポーター と呼ばれる人々の熱心さには頭が下がる思いである。しかし、Jリーグの サポーターの一部にはおらがチームを愛するあまりに、 そのチームの勝ち負けのみが、次のアクションのきっかけとなる人々 が存在するようである。
チームの強さは確かにスタジアムの動員力に大きな影響を与える。大体、 スポーツ観戦でひいきチームが負けた時、悔しくて損をしたような想いは つい持ってしまうものかもしれない。しかし、その次の行動がスタジアムでの 発煙筒、自チームの選手への物投げ、相手チームサポーターとの 争いに代わるのはあまりにも短絡的すぎないか。
サポーターの応援はチームのその日の戦いを後押しするものらしい。
熱狂的応援がチームを支える。しかし、最近は逆に、狂乱的応援
がチームの足を引っ張ってる時も少なからずあるのではないかと感じる。
「応援コール」はスタジアムを盛り上げるもの。しかし、サポーターの
(俺達はこんなに真剣に応援している)という満足で行われる
「相手チームサポーター・選手への中傷」、「必要以上の審判をなじる行為」は、
自チームの選手の足元を引っ張る行為となりはしないか。
そして将来、法律で許されていない狂乱的行為はおそらく、勝ち点の剥奪、
Jリーグからのしめだしという形ではっきりと自分が好きなはずのチーム
の足をひっぱる形につながるに違いない。
サッカーが文化として地域に根付くかどうかは熱狂的ではない 普通の人が野球を見に行ったり、映画を見に行くように気軽 にサッカーを見に行く事を余暇の選択肢の一つにすることだと考える。 サポーターと呼ばれる人の中にはサポーターではない人を否定する人 がいる。本当にいいんですか。
サポーターのみなさん、どうかチームの勝ち負けがすべてになるなかれ。 チームを熱心に応援するあなたがたの姿をみんな見ています。 サッカーが好きだという想いを持って、ひいきチームをサポートして もらえないものだろうか。
私なんかに出来ることは、次の世代を担う子供達と一緒にスタジアムに 行き、サッカーのおもしろさを伝える事です。甥っ子が、Jリーグの試合 を見る目はひいきチームが勝ったときも負けたときも生き生きとしている。 そんな甥っ子の目線を大事にしていきたい。