先日、TVでマンドリルの生態が放送された。こんなものを見てもサッカー
の事を考えてしまう今日この頃である。
マンドリルは群をなして生活をしており、一匹のオスがボスとなり、
群をひきいている。
群のほとんどはメスで、オスよりふた回りぐらい小さい。このメスたちを
自由にできるのはボスのみである。さて、ボス以外のオスは、
完全に忠誠を誓い、その近くにいるだけである。
交尾の季節になると、ボスがそこらのメスを捕まえてはエッチをするという
恐るべき状態。
このボスから群の主導権をにぎろうとする若いオスが現れる。彼は、
ある年、ボスにいどもうとするが、まわりのメスの衆に襲われ、群を
はなれていくのである。そしてその次の年、前年度に負けたオスが立派な体
を持ち出現する。そして、群の一団がいる場所の真ん中の大きな木に
自分が群の中心であることを誇示するように、体をなすりつける行為を
するのであった。
前年はその座を守ったボスは、この若いオスの行為に対し、ひるむ。
一度は戦いを望むがあっさりと負け、群を離れざるおえなくなるのである。
そして新しいボスは、最初メスたちに受け入れられないが、一匹また一匹と
自分を認めさせていくのである。
4年前のワールドカップ予選から、カズを中心にしてきた日本代表。先日
のふがいないW杯予選日本ラウンド。その中でマスコミ的に目立った
のはカズだった。しかし、限界を感じる。
そろそろカズを追い出すだけの存在感を示す選手が出てきてもいいんじゃ
ないだろうか。最初は、もしかしたら、ファンや選手に受け入れられなくても
この選手が中心だとわかるような選手は出てこないだろうか。
考えてみると、今のカズの少し下の世代は世界大会、アジアの大会、オリンピック予選に負け続けて来た世代。同世代どうしでも我を出さなかったのだから、カズを追い出す事はないのかもしれない。
ならば、その下の世代でもかまわないのである。新しい群れを形成する時代
になったのではないか。