1.サッカーフリークのそれぞれの出発


 6月11日、平日だが有休をとり、ゆっくりとくつろいだ。朝、なんとは
なしに多摩川沿いでドリブルをしてぼーっとした。本当にこれから香港に
行って来るなんて、自分でもぴんと来てなかったりする。
 今回もあっこを家において行くことなく、一緒なので楽しく過ごせそうです。
さて、二人でまず新宿に向かい、ママズランチをほおばった。
14時42分、新宿発の成田エキスプレスなので、14時30分すぎに
ホームに降りて、電車がはいってくるのを待った。そして、来ると同時に
席に座る。
 「前の人いないね。いなけりゃ、4人席を二人で使うか。」
と話していたところ、女性が出発2分前ぐらいに乗り込んできて、前に
座った。
(ちぇっ。しゃあないなあ。)
 するとその女性の後方から、ある人物が立っていたのだった。
私「ぎゅうちゃん!!」
牛「オマエ、なんでこんなところにおるんや。」
そう、彼らは韓国まで球蹴り旅行に行くところだったのだ。
何も向かい合わせの席にならなくても良いのに。
ぎゅうちゃんの奥さんはおとといの17時すぎに券を購入していた。
そして、私は、おとといの18時前に購入。なんという偶然か。
二人でなんか弁当をぱくついていた。そして、奥さんの残したご飯
をぱくつくぎゅうちゃんはおそるべきやさしさだった。

 成田で彼らと別れて、団体カウンターに行き搭乗券をもらい、入国審査
そして、中にはいって、飛行機に向かっていると、場内アナウンス
「ノースウエスト9便に搭乗予定の牛野さま、46番ゲートにおこしください。」
何をやっとるんや。いったい。とあっこさんと笑った。
ちなみに私たちの出発は45番ゲート、そして、日本を離れる時間は
18時20分と全く同じだった。どこまでも一緒、しかし、行き先は
香港とソウル。
 ぎゅうちゃんは、奥さんと離ればなれの席になりかけてて、同じ
席にすることに成功したようだ。
牛「まあ、いっぱい点を取るとこ見れたらいいな。」
私「じゃあ、サッカーできると良いね。」

偶然がもたらした、楽しいひとときを終え、飛行機は成田を飛び立った。

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