9.旅の終わりに−確信のJoMoカップ


10月11日(月)

成田空港到着

 眠れなかった私にとっては本当に長い長い10時間のフライト、
9時50分に成田に到着する。けっこうへとへとだったがしかし、私たち
にはやるべき事が残っていた。まじか。

成田空港から国立競技場へ

旅の終わりを感じることもなく、私たちの気持ちは国立競技場へと
向かっていたのである。だってR・バッジオがいるのだから。
 10時15分成田発の成田エキスプレスが新宿に着いたのは11時半すぎ、
コインロッカーに荷物を置こうとしたがどこも満員で唖然とした。
おそるべし。あきらめて、荷物を持って、千駄ヶ谷に向かう。おお、
人がいっぱいいるではないか。R・バッジオ、レオナルドは全く
恐るべしである。千駄ヶ谷でコインロッカーの開いているところをみつけ、
そこに無理矢理二人の荷物を押し込んだ。
 しかし、私はこのクソ暑い日にモスクワ仕様の革ジャンだった。^^;;
急いで、千駄ヶ谷門のチケット売場へ。当日券を買い込むと疲れが
どっと押し寄せる。でもあっこさんは元気そうだった。やはり睡眠時間
の問題か。とりあえず、ルノアールまで歩いて休憩した。アイスコーヒーで
一時間粘った。私は途中ちょっと寝ていた。
 さて試合開始40分前にルノアールを出て、代々木門を通り、39番ゲート
へ。本当に体育の日の次の日らしく、雲一つないいい天気、体がどんどん
消耗した。^^;;

JoMoカップ

 そうこうするうちに選手入場、黄色い声援も入り交じる。しかし、試合を
開始して、私はファンソンホンやバッジオの魅せるプレイには、ときめいた
が、それを忘れさせるジャパンドリームズのあまりのひどさがつらかった。
形だけのフラット3は深すぎ、FWは攻め手がなく、中盤の構成も謎だった。
急造チームとは言っても、ほとんどが日本代表で、しかもトルシエに呼ばれた
メンバである。このチームの問題点は(特にオフェンス時に)ボールサイド
にいない人間があまりにも試合に参加していないことだ。結局、ワールド
ドリームズの個人プレイを終始追いかけていた。結果は3−1でワールド
ドリームズが勝った。

JoMoカップで得た確信

私がJoMoカップで得た確信の一つ目は、フィリップトルシエは、五輪代表組
とその候補選手による40名の集団で、いつでもオフェンス時にもディフェンス
時にも11人が意識を持っているチームを作ってくれた事に対する感謝である。

 そして、二つ目の確信、それは、バッジオのプレイは確かにすごかった、とき
めいたが、アルマトイで1点目を取った彼ほど、チームに貢献している風には
感じなかったことだ。もちろんJoMoカップはお祭りなんだからそれをさし
引く必要があるが、ヒデは間違いなくチームに貢献してくれるそんな選手で
ある。ヒデには一日も早くビッグクラブに行き、もうワンランクアップして
もらいたい。

三つ目の確信、それは、日本人監督でなかったおかげで、2006年のワールド
カップベスト4に向けて着実に育ってくれているという事。
#もちろんトルシエよりいい監督はいるのではないかとも思うが、彼ら
#にとってはトルシエはよかった。
そして、それがもっと現実味を帯びるには、オリンピックでの活躍が必須と
なるだろう。そういうわけで国立からの帰り、「バッジオ日本に来ないかなあ」
と言いながら家路を急ぐ人の中でシドニーベスト4を真剣に狙って欲しいと
思っていた。
 あとは化け物のようなFWを発掘できればいいのだが。 ^^;;

国立競技場を後にすると、疲れがどっと出る。なんとか家までたどりついた。
ふーーー、明日から仕事だ。

(おしまい)

オリンピック予選観戦記へ
ホームへ