・日本五輪代表 13−0 フィリピン五輪代表(香港)
日本五輪代表
柳沢 平瀬
小野
中村 石井 明神 酒井
中田 宮本 中澤
曽ヶ端
格下相手とは言え、小野、柳沢を筆頭にした日本のレベルの高さと早々の
得点シーンで、後はレベルの高さを持続できるかどうかという問題。
それも13点(経過は後述)という結果を見せてもらい、柳沢の得点シーン
が見れなかった事以外は満足ができるものだった。
日本の攻撃の起点はマークがついていても安心して出せる柳沢への
パスからの落とし、または流れるプレイ、
そして、これがあるから両サイドでのポイントを作るのが生きる。
サイドの攻撃では、同サイドのセンターバックの一枚(特に中田)
もたまに絡む事で、サイドを突破してくる事ができる。
右の酒井は安定しているし、途中から出てきた本山はフィリピン
だからこそ通じるプレイだが、縦突破はやはり魅力だった。
中村俊輔は、昨年のアジア大会に比べ、トルシエの戦力になって
いた。アジア大会で露骨にいやがっていた左サイド、中田との
コンビは完全に合っているわけではなかったが無難にこなしたし、
ディフェンスに対する意識もずっと高くなっていた。
得点を乱発した平瀬、吉原に対して、無得点の柳沢は、特に前半の
味方を活かすプレイはよかったが自分でどん欲になるべきシーン
でも安易にゴール方向からサイドに流れたプレイと、得点が取れなく
意識しはじめてからのミスが重なったのが気になった。
それだけに柳沢のペア探しが2002年まで続くような感じがする。
今回改めて小野伸二にほれなおした。昨年と比べても格段に上手く
なっている。
小野伸二にはジーコになってもらいたい。ジーコの時代より守備が
求められる中盤で、しかしジーコのように、ゴールへのビジョンを
もってもらいたい。
フィリピンですぐに思ったこと、それはディフェンスで、明らかにかぶる
選手が何人かいることと、GKが相当怪しいと言うことだ。なんだあれは、
東京都の下のほうのリーグにでもいるようなプレイと容貌に度肝を抜かれた。
<試合経過>
2分に小野の左CKから平瀬がヘディングでシュート。
そして、3分、フィリピン3番の高校生のようなクリアミスを拾った
平瀬がキーパー正面に豪快に蹴りこみ、得点ラッシュの始まりを
予感させた。柳沢が楔に顔を出し、平瀬がフリーになる。
15分には柳沢が右サイドからセンタリング、平瀬が2点目をゲット
する。
そして21分、平瀬が早くもハットトリックを決めた。
23分には平瀬がタテパス、抜け出した小野が軽くフェイント
の後キーパーの脇の下に決めた。4点目。
27分、柳沢のセンタリングから明神が左隅に豪快に決めた。5点目
33分、左へのロングボールを小野がヘディングで折り返し、
平瀬がスライディングシュート6点目。
後半、中澤を山口に交代した。
47分、中村がお得意の俊輔エリア(センターからやや右目、ペナルティ
エリア外)から豪快にファーサイドに直接FKを蹴り込んだ。7点目。
50分、平瀬を吉原に交代した。
61分、中村が左サイドからセンタリング、キーパーがはじき
こぼれ球が正面の吉原へ、吉原がゴールを決めた。8点目。
63分、明神を本山に交代、本山は左サイドで俊輔が中に入った。
65分、本山がナイジェリアでの活躍を思わす豪快な左からの
ドリブルシュートでゴール9点目。
75分、中村のセンタリングを小野がファーでヘディングシュートで
ゴールを決めた。10点目。
77分、本山が左から、ライナーのセンタリングをファーの吉原が押し
込みゴールを決めた。11点目。
85分、本山が切れ込みセンタリング、吉原がまたゴールでハットトリック
12点目。
88分、本山がオーバーラップの中田に縦ぱす、中田のセンタリングは
柳沢に合わず、相手DFがオウンゴールで13点目。
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