・日本 3−1 タイ(国立競技場)
日本
高原 福田
中村
本山 稲本 遠藤 明神
中田浩 宮本 中澤
曽ヶ端
タイ
11ヤトゥポン 23スクソムキット
7ティラサク 13イトサレ
2タノンサク 21キトサーナ 14アピチェット
16ナラット 8ニルツ 19カナエ
18サネーハ
開始からタイはDFに枚数はかけているが果敢にオフサイドラインを
上げてきた。カザフの時と違い裏にスペースがあるが、裏に大きく出す
のではなく、単調にオフサイドライン近辺でのヘディングの競り合いを
しかける日本。危ないシーンもないが、攻めが単調な外からのファーへの
センタリングに終始。まるで、ファーへのセンタリングから折り返し
でしかゴールをしてはいけないと言われているかのように、同じ
事の繰り返しだった。
よくなかったのは、中を使わないことだ。ボランチがボールを
持ったときに、両FWと中村が全員中から外へ逃げていく。中には
確かにDFもあまっているが、そこに顔を出す選手がいないので、
外に逃げていった選手が捕まえられてしまう。
それでもあったチャンスは俊輔が左に寄っていき、本山とアドリブ
をしてどちらかがセンタリングを上げるときだった。
惜しいチャンスは、福田、高原は決めることが出来なかった。
危ないシーンはないが、なんとも当たり前な攻撃を続ける単調な前半、
ハーフタイムで平瀬が出てくることから、攻めに活気が出た。
後半開始早々に左CKを取る。遠藤のCKをニアでバックヘッドで
合わせる平瀬、これがゴールに吸い込まれ、前半あれだけ苦労した
得点を上げることが出来た。
この後、日本は前半とは違い、中で平瀬がポストプレイをするように
なることから、より外への展開も生き始める。攻めにきれいな流れが
出来た。53分、2点目は俊輔から本山に渡ったボールを個人技で
持ち込み、本山のセンタリングを平瀬がドンぴしゃで決めた。
そして、圧巻は57分、ハーフライン手前で前を向いた中村が左大外を
走る平瀬にスルーパスを通す。平瀬がペナルティエリア、ゴールラインまで
持ち込みセンタリングを高原がスライディングでゴール!!!
この直後、中田の凡ミスを11ナトゥポンにかっさらわれてゴールを
許すがこの後は、特に危ないシーンもなかった。
この後、トルシエの奇妙な選手交代があった。まるで、合宿に参加して
くれてありがとう、出さないと、君のチームの監督が許さないからねと
でもいいたそうなメンバーチェンジである。
76分に本山を戸田に交代、なんと戸田がそのまま左サイドをやった。
また、79分には俊輔が今合宿はじめて呼ばれた藤本主税に交代。
主税もボールに絡んだが、左サイドの戸田はおっかなびっくりで突破
がなくなり、このままなんとなく試合終了した。
・平瀬の、中でボールにからみポストをし、もう一度外に張り出し裏
を狙うFWのプレイがチームを救った。彼がうまいわけではないが、
FWを感じさせてくれた。
・高原はまだまだ強くなってもらいたいし、福田には、ポストプレイを
もっと意識してもらいたかった。
・3バックでは中澤が非常に良かった。相手FWに完勝していた。宮本
はヘディングではじき返すボールが遠くに飛ばないのが気になったのと、
DFでボールを回すとき中途半端なときがあった。中田は必ず一日一回
ある凡ミスが今日は失点になってしまった。
・両ボランチは可もなく不可もなく、しかし、もっと中にくさびのボール
を入れて行くべきだった。
●タイの選手交代
59分 13イトサレ→12イッサワ
80分 16ナラット→3プレタラット
89分 11ナトゥポン→9バムルン
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