・日本 3−1 カザフスタン(国立競技場)
日本
平瀬 福田
ヒデ
中村 稲本 遠藤 明神
中田浩 宮本 中澤
曽ヶ端
カザフスタン
11ガリッチ
14ウラザエフ 10シェフチェンコ
6バルティエフ
16アルチョーモフ
15トラービン
13キチシェンコ 17ゼムツォフ
3クミスベコフ 2コズリン
1ロリヤ
カザフスタンは、アルマトイの時と前線を代えてきた。また、バルティエフ
が怪我から戻ってきたと言うことでどういうプレイをするか注目された。
アルマトイでは、前半はまったく攻めてこなかったカザフスタンだったが
この日は攻めにも枚数をかけ、味方の攻撃では、全員が敵サイドにはいり
込んでいた。しかし、ボールキープは圧倒的に日本が支配。パス回しにおいて
は、稲本と遠藤のどちらかが前に入り込んでからんだが、最初の10分は
シュートがなかなかなかった。そういう雰囲気を打開したのはヒデだった。
12分、ゴールライン右から福田がまっすぐ折り返し、ヒデが枠の上ながら
シュートを打った。ここから試合が動き始める。
14分には左からのセンタリング15分には右からのセンタリングと連続で
大チャンスがあったが、ロリッチの好セーブにやられた。
21分にも稲本の縦パスを受けた平瀬がシュートを打つが枠の上。
大チャンスが何度も続いた後の気のゆるんだ時間に、なんとカザフスタン
に先制を許してしまう。28分、右45度、ゴールから30mの位置からの
直接FKを蹴ったのはバルティエフ、ファーから中へ走り込んだシェフチェンコ
が、油断した日本DFの前で頭に合わせて左隅にゴールを決めた。
ここからまた日本は攻め始めるが、平瀬のシュートミス、トラップミス
が目立った。前半、左サイドから中へといろんなフェイントで見せていた
中村も小休止。
38分、トルシエは早くも動く。ミスの多かった遠藤をあきらめ、酒井を
投入。そして、酒井を右サイドにまわし明神をボランチに回した。
この交代があたり、不安定だった右サイドが安定した。中澤のミスも減った。
44分には、平瀬がロングボールをヘディングで前に流し、福田が抜け出す
かと思われたが、ロリッチが一枚上手でクリアした。
じりじりする前半が終わった。全然日本の方が多彩で力強いが、負けるとしたら
こういう試合だと感じた。ここでトルシエはまた、思い切った交代に踏み切る。
なんと本山を中で受けに戻りすぎていた福田に代えて投入、ヒデをFWに上げ
俊輔を2列目にし、本山は左アウトサイドにしたのだ。
ヒデのFWは結局、マークがより厳しくつかれる事からそれをおとりにして
俊輔の動きを活性化することになる。50分には、ヒデが左に流れて開いた
スペースで俊輔がシュート、キーパーにキャッチされたがいい感じだった。
この時間帯でも平瀬はボールに絡むがシュートミスをしていた。
58分には11ガリッチを4ビャコフに代えて来た。
カザフスタンは引き気味になっていたが、ここで、トルシエは3枚目の
カードを切った。66分、稲本に代えて高原を入れ、中田を2列目に
戻し、俊輔と自由にやらせた。これがあたった。
69分、俊輔から左にパス、中田が中を見てセンタリング、平瀬のヘディ
ングは中途半端だったが、クロスバーをかすめるようにして、
ゴールネットを揺らした。
71分には、ヒデが左ゴールラインから、トップスピードで中を見て
きれいなセンタリング、高原のシュートは惜しくも右にはずれた。
カザフスタンは防戦一方になっていた。このままで終わってもシドニー
だったが彼らは力を見せた。
85分、この日輝いていた俊輔が、中央からバックと競り合う平瀬に
ライナーのパスを通す。平瀬のトラップはふわりと浮く
なんじゃこりゃだったが、強引にそのままシュートへ!!!
これが決まった。
そして、極めつけ。
89分、ペナルティアーク付近中央やや右、俊輔エリアで立つのはヒデ
と俊輔。俊輔が直接蹴ったボールは壁の上を越え、ゴール右に
すいこまれた。
U−22立ち上げ時には、守備はせず、一人よがりだった俊輔がプロ選手
として輝きをまして、最終予選は終わった。
・シドニーの大会がはじまるまでにボランチの二人が一回り上手くなること
が望まれる。
・しかし、小野伸二のポジションに苦慮するほど、層が厚い。
・平瀬にブーイングしたい?どんどんしてくれ。でも、彼は一番ボールに
絡んでいたよね。だから代えられなかったし、最後点をとった。
・3バックの前線へのフィードには課題が残ったままだね。
・明神は途中からボランチ一人で奮闘していた。
以上
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