・日本 2−1 南アフリカ
日本:高原(44',79') 南アフリカ:ノムベテ(31')
日本
高原 柳沢
中田
中村 稲本 明神 酒井
中田浩 森岡 中澤
楢崎
85分 柳沢→本山
南アフリカ
バロン、モコエナ、ブース、カンメイヤー、マトンボ、ヌテオ、
F・マッカーシー、フォーチュン、バックリー、ノムベテ、B・マッカーシー
55分 マトンボ→フレデリクス
88分 バックリー→ブーレ 、ノムベテ→ヌレンコ
ついに始まったシドニー本戦。一次リーグ初戦は、過緊張の中始まった。
特に楢崎の緊張度は、最終ラインとの間に来るボールに対して、動き出せず
キャッチもままならない状態。
前半開始早々、ヒデのロングクロスを柳沢がドンぴしゃで折り返し、
高原がシュートを打つがかす当たり。これがはいっていればまた違った
展開になってたかもしれない。
南アフリカはマッカーシーやノムベテに簡単に当てて、そこからの個人技
で侵入してくる。一対一に負ける場面も目立ち、押し込まれるシーン
もあった。そして、先取点は南アフリカだった。マッカーシーが
右コーナー付近に出されたボールを追いつき、ドリブルでDFを翻弄
した後のセンタリング、これをニアでノムベテがバックヘッド、見事
に合わされた。
前半ロスタイム、左45度FKを高原がヘッドで合わせて追いつく。
嫌な雰囲気を断ち切る重要なゴールだった。
後半の立ち上がりは、何度も南アフリカに決定的シーンを作られるが
俊輔のぎりぎりでのDFに救われた。
柳沢を本山に交代した直後である。センターライン付近でヒデが本山
からシザースでボールを受け取り、ドリブル、俊輔が左に開きながら
高原に中に入ることをうながす。高原は俊輔につられて、DFが左
に流れて出来た真ん中のスペースでヒデから絶妙のパスを受け、キーパー
の前で丁寧に左隅に流し込んだ。
自信を持った日本は、この後、危ないシーンもあったが、安定して
最後まで闘うことができた。昨日からはじまったチームの中でも
見ていて強いと感じた南アフリカに勝ち点3、はじめの一歩を踏み出す
事が出来た。
まずかさにかかって攻めるのではなく、安定感を求めた先発メンバ選び
に逆にこれで確実に勝てると思った。そして、本山の投入も悪くなかった。
スタメンがネガティブだとか、選手交代が遅いという報道も見たが、
私は、勝ち点3にこだわった采配だと感じた。
柳沢についても、問題点も多々あるが、私は良かったと思っている。
6試合あるはずだということを忘れずに見守りたい。
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