・楽しやTGV リヨンで自国を応援する喜びと悔しさと
6月26日朝
6時起床。ドイツ、ユーゴが順当に勝ち進んだことを知る。オランダ対
ユーゴは楽しそうだと思った。今日で決勝トーナメントに残るチーム
が全て決まる。その可能性をなくしている日本を今から見に行くのだが、
しかし、期待に胸が膨らむ。自国の代表がW杯の試合で戦う勇姿を見れる
その現実。
ホテルを出ると、モンマルトルの駅のすぐ近くのクレープ屋で特大
(でもこちらでは多分普通の大きさ)のハムチーズクレープを買った。
ほおばりながら地下鉄に乗り、昨日一度言ったパリスリヨン駅へ。
駅でどこかで聞いたことがある声が。おお松山コペルニクスさんとその
お連れさん達だ。松山さんがTGVの切符売り場を探していたので、
昨日購入した場所を教えたのだが。うまく切符は買えただろうか。
とりあえず、私達は出発時間間近だったので、ホームへ向かった。
TGVはかっこいい。駅のホームにはジャマイカンもいた。楽しそうだ。
ジャマイカン夫婦が一人ずつで写真をとっていたのでとってあげたら
うれしそうにしてた。
TGVは8時半に出発。外の風景は北海道っぽかった。平和で農業で
広いって感じ。幸せだ。
10時40分すぎ、リヨン到着。
駅を降りると日本人がいっぱいいる。ジャマイカ人もちらほらいる。
ホームを歩いていると川渕チェアマンが、TBSの進藤アナにインタビュー
されていた。偉そうやのお。
Wカップのその国の人の波。それが日本であるこの瞬間は楽しい。
ちょっと歩くと、近くにコシノジュンコがいた。なんか一緒に写真
をとったりしている人もいたがわたしなんかには「へーあらそうなの?」
ってぐらいのインパクトしかなかった。^^;;
インフォメーションに行って、一日券が24フランであることをしり
さっそく買いに行った。メトロを乗り継ぎ、ケーブルカーに乗り、
リヨンの街並みが見える丘の上まで行った。またも川渕が偉そうな
顔して歩いていた。
雨の中、丘の上からリヨンの街をぼーっと見た。シックなヨーロッパらしい
落ち着いた景色。そして、右手には、今日の試合があるジェルランスタジアム
が見えた。
丘の教会を上まで登ることにした。10フラン払い中にはいると、螺旋階段
が。どこまでもどこまでもどこまでも、、、、、ええかげんにせえ!!!って
いうぐらいどこまでも続いていた。どこまでも上に行って景色を眺めた。
しかし疲れる螺旋階段。
下りの螺旋階段を一心不乱に?降りてきたところで足がつりそうになった。^^;;
教会のそばのレストランでコーヒーを飲んだ。試合まではあと4時間だ。
ケーブルカーで丘の麓におりると、インフォメーションコーナーに行った。
雨が降る中、マルシェ(市場)も昼だからしまっているしどうしようと
思っていた私達は、インターネットカフェを探す事を思いつく。
聞いてみると3件ほど教えてくれた。一番近いところに行くことにした。
地下鉄で移動したあと、歩いてみたがない。何度も言われていた通り
をいったりきたりするがわからない。20分ぐらいふらふらした後、
地元の若いお兄ちゃんに聞くと、今までなんども行き来したところまで
行き、指さした。
なんと閉まっていたのだ。考えてみれば真っ昼間だし当たり前かもしれない。
違う店を探した。また地下鉄にのり、歩いた。そこでやっと見つかった。
おやじに聞いてみるとOKとの事。しかし、端末がマックで
あり、おもいどおりにならない。チルダーが出せなかったりする。そして
致命的なのは日本語フォントがないことだ。私達はシンガポールでも
そうしたようにローマ字で伝言板何カ所かに、書き記した。30分ぐらい
で、その店を出て、リヨン駅に戻った。
リヨン駅から直通バスでスタジアムに。15分ぐらいだったろうか。
バスを降りると、そこには日本人がうようよ。試合開始まであと少しだ。
スタジアムに向かい歩き始めた。気持ちが高ぶる。
途中なんか人だかりが出来ていた。みんな上を向いている。
なんだろうなと思う。おおおお、カビラJが吠えている!!
ちょうど日本では今からニュースステーションがはじまるところのようだ。
しょうがないから応援してあげた。^^;;
またしばらく歩き、自分たちのゲートにたどりついた。場所は
バックスタンド真ん中からアウエーより、結構いいところ。
スタジアムは中規模で、見やすくいい感じである。
しばらくぼーっとしていると、なんと佐藤夫妻がまた15列ぐらい
斜め前にいるではないか。おそるべし。^^;;
リヨンの人達がどんどん入ってくる。私のまわりは日本人1に対し、
フランス人(多分地元?)が7って感じだった。試合がはじまるのを
いまやおそしと待ちかまえるのだった。
選手が練習で出てきた。頑張れよって感じ。今日のスタメンは誰だろう。
呂比須にもう少し時間をやって欲しいと思うが。。。
スタメンは中西の代わりに小村が入る以外はいつものメンバである。
日本
城 中山
ヒデ
相馬 名波 名良橋
山口
秋田 小村
井原
川口
ジャマイカはシンプソンがいるが、バートンはスタメンではなかった。
前半
慎重な立ち上がりのパス回し。山口が後方からの危険なタックルをする
が黄色ですんだ。いきなり驚かせるなよという感じ。5分、相馬から中山
にパスが通る、シュートはキーパーがはじいた。9分にはヒデのセンタリング
を城がボレー、枠をはずした。落ち着け、フリーなんだ。
9分には逆にシンプソンがミドルシュートを打つが枠を外れた。この後
しばらくジャマイカペースが続くが、日本もようやく25分すぎぐらいから
押し返す。28分には城が打てるチャンスに名波にパス、その名波はなんと
ラグビーなら決まっていたぐらい上にふかしてしまった。
まわりのフランス人が笑い転げながら私達の顔を見たので、ごめんなさい
ポーズをしたら受けていた。
31分にはヒデの直接FKをキーパーがはじいて逃れた。36分には名波の
センタリングを相馬が折り返し、城!!キーパーにはじかれた。
39分だった。ウイットモアに逆襲一人で突破され、DFの受け渡しがずれ
ゴールを決められた。
終了間際にはまた日本が攻め込むがゴールが遠くそのままハーフタイムと
なった。
・攻めてる時間が長いだけに、シュートの際の余裕のなさが目立つ。シュート
は前の2試合と違い打ちまくっているのに。
・呂比須を入れて欲しい。小村の代わりはいないのか。
後半、先に点を取ったのは、ジャマイカだった。53分、またシンクレア
にやられた。この瞬間、日本の今の攻撃力から考えて、勝利どころか
勝ち点もなくなったと感じた。この上はゴールネットを揺らしてくれ。
55分名良橋のシュートはゴールポストにあたった。城もシュート
を打つが枠を外れた。
58分には遂に城が呂比須に代えられた。小村は平野に交代。4バックに
する。
60分すぎから、日本は攻勢に立つ。何度もゴールをおびやかす。
シュートを何本か打つが入らない。
74分、日本相馬の左からのセンタリングを呂比須が折り返し、中山
が体ごと押し込むようにゴールを決めた!!!ついにやってくれた。
78分には名波を小野に代えた。しかし、小野投入には遅すぎる。
この後、中山が足を引きずりながらピッチに立っている姿にも
交代の選手が出せない。
(実は中山は骨折していたことを日本に帰ってから知る。)
結局このままタイムアップを迎えた。
日本のWカップ初挑戦は、一次リーグ敗退。3戦3敗得点1失点4だった。
小雨降る中歩きながら、何人かのジャマイカ人と握手をかわした。
私がかける「コングラチュレーション!!」の言葉に、うれしそうな
顔をして「グッドゲーム、サンキュー」と言ってた。
2002年には、喜びの勝利の瞬間を見てみたい。つくづくそう思った。
スタジアムからリヨンまでの直通バスは異常に混んでいたので、
私達は、地下鉄の違う駅に向かうバスに乗った。TGVに乗る時間を
変更していたので、少しはらはらしたが、リヨン駅に着いたときには、
まだ時間に余裕があったので、フランスパンのサンドイッチを買った。
駅では、竜さんと上口さんが一緒にいるのをみかけ、少し立ち話をした
が私達は、TGVの時間なのでそこで別れた。
リヨン駅をTGVが離れた。しばらくすると眠りについた。
TGVでパリまで戻り、ホテルまで直行しようと向かっていると、
モンマルトル駅からホテルに向かう途中の竜さんと昼御飯を食べたバールで、
イングランド対コロンビアをやっていた。どっちが勝っているのだろうか。
とりあえず、バールにはいって少し見ていた。結局最後の10分ぐらいだけ
見たのだがどうもイングランドは勝ったようだ。バールで軽くビールを飲んだ
私達はホテルに戻った。ルーマニアが引き分けたようだが、それよりあの
髪の毛の色はなんなんだ。とりあえず最終日に私達が見るのはルーマニア対
クロアチアになったようだ。
明日はパルクデプランスでブラジル対チリだ。
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