@@@画像をクリックすると拡大されます@@@ (昭和47年頃/長谷川潤一さん 撮影)
【長谷川 潤一さん】
『南部に置いてぼろぼろになってきたラッセル車の現役の頃のです。
炭山に向かう、帰りの一仕事の途中です。シューパロ湖の北側あたりです。
激しく雪のふった冬の日の朝,鹿島小の近くの踏切でヤッケのフードを深く頭からかぶり,列車の通過を待っていると大量の雪を勢いよく頭の上から降らせていったものです。細かい雪の粒が顔にあたるのが痛かったけど,それがまた,楽しい子供の頃でした。ラッセル車はたしかこのタイプと,ロータリー車と呼んでいた(正確な名称等わかりまん)羽を回転させながら除雪していくのと2種類あったと記憶しています。ラッセル車は正面から見た時のマスクが印象的でなんとなく親しみを感じさせるものでした。私は勝手にちょっと間の抜けたロボットの顔を想像していました。
【平成9年・夏 南部】
かつての南部の駅ホームにひっそりと荒れるにまかせて置かれているラッセル車。放置されているといってもいいでしょう。昭和62年の三菱大夕張鉄道の全線廃止から11年,内部のいたみもはげしくこのまま朽ち果てるのも時間の問題のような気がします。私達が住んでいた街を,私達を乗せて走った鉄道です。なんとか保存することができないものでしょうか。
下の写真は平成9年のものですが,平成10年現在いたみははげしく進んでいるようです。窓ガラスは砕け散って床に散乱し,ストーブの煙突がころがり,網棚の網が引き千切れ大きく垂れ下がっていました。でも,これはまぎれもなく私達がこの椅子に座り,街から出かける時に利用した三菱大夕張鉄道の客車でした。
※これらの記事は平成10年に書かれたものです。この後、平成11年度より、保存活動が始まり、着実に活動が進められています。詳しくは下記の三菱大夕張鉄道保存会のHPをご覧ください。
TOPへ 町内案内板 | ||
思い出帖 | 全景 | 掲示板 |
大夕張鉄道 | 自然 | 人々 |