相撲観戦のお供に「座椅子」

相撲好きであれば,誰しも一度はマス席で相撲観戦をしてみたいと願うもの.大関(国技館で売られているお酒)を飲みながら焼き鳥(これも国技館名物.「冷めても美味しい」のが売りと言われている)を食べ,ご贔屓の力士に声援を送りながら,ゆっくりと見てみたいと思うことでしょう.ところが...マス席って以外と狭いのです.4人マスに4人で座ると,一人分のスペースは座布団一枚だけ.そこへ更にお土産の紙袋が置かれ,冬であればコートも置いて,となると足を伸ばすスペースなんて少しもありません.実は,なかなかゆっくりとはできないのです.

特に最近の日本人は,床に座る生活よりも,椅子に座る生活に慣れてきているので,座布団一枚のスペースに長時間座るのは,たとえアグラであったとしても,苦痛に感じる人が多いことでしょう.で,そんな時に便利なグッズはないだろうか? とインターネットを探してみたところ見つかりました.箪笥工房はこやの正座椅子です.

座椅子を使えば床に直接座るよりもずっと楽に座れるのは,まぁ明らかなのですが,市販の座椅子を使おうとすると,必要以上に自分の頭の位置が高くなってしまい,後ろの人の迷惑となってしまいます.それに座布団一枚のスペースの上に座椅子を置いてそこに腰掛けるタイプですと,どうしても自分の足が座布団からはみ出てしまいます.

ところが,この「はこや」の正座椅子はとても小さい.もともとが正座用に作られており,お尻と足との隙間にスッポリと入ってしまうぐらい小さいのです.高さは 8cm〜13cmまで,支柱を付け替えることにより調整可能です.10cm前後の高さであれば後ろの座席の人にもそれほど迷惑とはなりません (そもそも前後のマス席の間にはきちんと段差がついています).また,使わない時には分解することができるので,携帯性も抜群です.この商品を最初に見つけた時に,これは,まさしく国技館での相撲観戦用に作られたものと直感しました.

使用感ですが,思った通りの良い使い心地でした.もともと正座用に作られてはいますが,あぐらでも使用できます.安定性が正座の場合に比べると多少悪く感じますが,特に問題となるようなことはありません (このへんは多少個人差があるかもしれません).ただ桐の板の上に直接座ることになるので,長時間座っているうちに,少しお尻が痛くなってしまいますが (板の面積に比べてお尻が大きいからか?),これはカバーを付ければ改善されるかと思います.そのうち機会があれば試してみようかと思っています.

● リンク: 箪笥工房はこや http://iwate.info.co.jp/hakoya/




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