雲の種類


 
1、上層の雲たち

 ・巻雲 Ci
  俗称 すじ雲
  繊維状の離ればなれな雲で、陰影はなく、白色で巻き毛や絹の様に見える。
  氷晶の集まり

 ・巻積雲 Cc
  俗称 さば雲、いわし雲
  小さな白色の固まり、または、ごく小さい丸みを帯びた雲が、小石を並べた
  様に集まった雲。群や、線状に並ぶこともある。
  氷晶の集まり
  月の近くにあると光冠、太陽の近くでは彩雲が見られる

 ・巻層雲 Cs
  俗称 うす雲
  薄い白っぽいベール状のもの。
  日のかさ、月のかさを生ずる。
  太陽や月の輪郭が不明になることはない
  また、全くかすれて空を乳白色にすることや、乱れた糸のような繊維組織を
  示すこともある。
  氷晶の集まり

2、中層の雲たち

 ・高積雲 Ac
  俗称 ひつじ雲
  薄板、または、丸みを帯びた雲塊の集まり
  雲塊は離ればなれになっていることもあれば、規則正しく並んでいることもある
  陰影を持つこともあるが、持たないこともある。
  太陽や月を隠してしまうほどの厚いものや、わかるほどの薄いものもある
  薄い高積雲には、光冠や彩雲が現れることがある  
  通常、水滴の集まりであるが、非常に低温では氷晶である
    
 ・高層雲 As (上層まで広がっていることが多い)
  俗称 おぼろ雲、どんより雲
  やや灰色、または薄墨色のベールで、ときには筋や縞が見られる。
  日のかさ、月のかさの現象は伴わない
  太陽や月は、磨りガラスを通したようにかすかに光り、ぼんやりと見える
  層が薄く、巻層雲との中間型になり、太陽を隠してしまうこともある
  水滴と氷晶の集まりで、雨滴や雪片を含む、上層は大部分が氷晶である

 ・乱層雲 Ns (上層や下層に広がることもある)
  俗称 雨雲、雪雲
  一様な雲層で、暗灰色であり、雨や雪でぼやけて見える
  太陽を隠してしまうほどの厚さがあり、下層にちぎれ雲が発生することが多い

3、下層の雲たち

 ・層積雲 Sc
  俗称 かさばり雲、くもり雲
  薄板、団塊状のものが、層状または、斑群になっているもの
  水滴の集まり。ただし、非常に寒いときは氷晶となる

 ・層雲 St
  俗称 きり雲
  一様な灰色の雲で、霧にいている。地面にはついていない

4、下層から上層にわたる雲たち

 ・積雲 Cu
  俗称 わた雲、むくむく雲
  発達したものは、雄大積雲(俗称 入道雲)
  鉛直方向に発達した雲で、
  上面はドーム状に隆起している。
  底は、ほとんど平ら
	主として水滴の集まりである(雨滴、雪片を含むことがある)

 ・積乱雲 Cb
  俗称 かなとこ雲、入道雲
  鉛直に著しく発達している。
  上面は山や塔の様な形をして立ち上がっているこの上部に、かなとこ状に
  広がった巻雲に似た雲がある。
  底部は、乱層雲に似てる
  水滴と氷晶の集まり
  特に上部では、あられ、ひょうを含む、大きな雨滴や、雪片があり、
  過冷却水滴を含むことが多い
 
 

 
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