高層天気図


 
1,850hPa(AUPQ85)
  自由大気下層で、地面摩擦や熱の影響が少なく、前線解析に向いている
  (上空約1500m)
  
  気象現象の特徴

  ・等温線が混んでいて、上空にジェット気流があると、およそ2度南に地上の前線がある
  ・850hPaに低気圧があれば、地上の低気圧は本物
  ・40KT以上の南よりの風は下層ジェトに対応
  ・南よりの風が湿っていると(T−TD <3度)湿舌と呼び、あたっている地方で
   大雨の可能性あり

2、700hPa(AUPQ70)
  大気の下層にも上層にも属さない中層の現象が現れる
  (上空約3000m)

  気象現象の特徴

  ・700hPaのトラフや風のシアーが、500hPaよりも、地上の気象現象に
   変化を表すことが多い
  ・風が寒冷前線と平行なときは、前線の活動が活発となる

3,500hPa(AUPQ50)
  大気の上層、飛発散高度の現象を示し、大気上層の代表的な天気図
  (上空約5500m)

  気象現象の特徴

  ・トラフやリッジなどの、偏西風波動が良く現れる
  ・トラフが深まると、対応する前方の低気圧が発達する
  ・地上の前線上をトラフが通過すると、低気圧は発生する
  ・等高度線と等温線が交わると、傾圧不安定となってトラフが深まる
  ・リッジ及び、北西の流れの場では、天気は崩れないが、夏季は不安定な大気となって
   雷が発生することがある
 
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