後半戦

試合を壊すな>サスケ

今度は4代目が蹴りから初代式タイガードライバーで投げる。ただし先程の初代とは抱え方がチト違い、リバースフルネルソンの形だ。コーナーから一気にラウンディングボディプレスを狙うがこれは自爆。距離も遠すぎた。ここらで10分経過。
3代目は逆水平の連打でコーナーへ追い詰め、コブシを作って観客にアピールしてから雪崩式フランケンシュタイナー。すっぽ抜け気味になる。フラフラ立ち上がった4代目の背後に、すかさず2代目がミサイルキックでアシスト。
そして3代目タイガースープレックス。この技を誰が最初に見せるかもポイントだった。だがカウントがあまりにも遅い。怒りのあまり「1」で自ら外し、レフェリー・サスケの胸倉をつかむ。サスケも黙っておらず、突き飛ばし返す。
そこへ初代が背後から忍び寄り、3代目にハイキック。これはマトモに入った。今度は4代目ジャーマンでお返し。カウントが早い早い!2.5で何とか返す3代目

本日の見せ場だよ

唖然とした表情でサスケに抗議しようとした3代目をドロップキックで落とし、トペ・スイシーダ炸裂。だが飛んだ4代目自身のほうがダメージが大きい。機を逃さず、2代目プランチャ・スイシーダで追撃。
次は初代の番だ。2代目にトペにいくと見せかけて、得意のフェイント。そこへ、いつの間にかリングに上がっていた3代目が背後からドロップキック。初代も場外へ落ちる。3代目初代コーナー最上段からのプランチャ・スイシーダを投下。当たりは決して良くなかったが、空中弾の連発劇を締めくくった。

そしてゴング

足を引きずっている2代目と、3代目が先にリングに上がり、待ちうける。エプロンに立った4代目を、3代目垂直落下式ブレーンバスターで引きずり込む。これはエグい落とし方だ。
3代目、またまたコブシでアピール。悪いクセだぞ。ボディスラムで叩きつけ、コーナーからのムーンサルトプレス。武藤・小橋式のヒネリを加えない月面水爆で、これを初代がやるとムーンライトコースターと呼びます。ほぼ完璧に決まり、体固めはカウント2で初代がカット。代わった2代目その場跳びのムーンサルトプレスから片エビに固める。カウント1。さらに片腕を決めたまま、ビクトル投げ+飛びつき腕十字のような形で丸め込む。これってルチャの技?たぶん何かちゃんとした名前があるんだろう。カウントは2。4代目、ピンチだ!
だがセカンドロープからのダイビングエルボーをかわし、初代にタッチ。初代2代目にローリングソバットを見舞い、変形の飛びつき腕十字でいきなり決めてしまう。一瞬にしてタップする2代目。あっさり試合終了だ。そこそこの試合だったけど、なんだかなあ。ツープラトンとか、編隊飛行とかも見たかったなあ。

夢の締めくくり

収まらぬ3代目、サスケに文句をつけて蹴り、張り手を連打。両者つかみ合いに。割って入った4代目初代がなだめる。サスケは自分を指差し、「オレがレフェリーだ、文句あるか」と怒鳴る。新日マットでの遺恨がこの場にも尾を引いているというアングルなんでしょう。
サスケがリングを降り、なんとか落ち着いた3代目2代目は極められた腕をさすりながら、傍観者を決め込んでいた。そこへ初代4代目が握手を求めに行く。4人のタイガー、サブレフェリーを挟んで並んでアピール。大団円だ。お祭りの締めくくりはやっぱりこうでなくっては。
3代目はなおも場外のサスケをにらみつけ、指差して何事かアピールしている。その続きは自分とこで勝手にやってください。

(了)

なおこの試合については、吉川千里氏の「レスリングハイ」にも素晴らしい写真入り観戦記があります。合わせてご覧下さい。