ボー・アンド・アロー

弓矢固め。

正確にはボー・アンド・アロー・ホールド、もしくはボー・アンド・アロー・バックブリーカーと呼ぶべきだろう。かつてはシクル(セコ)・バックブリーカー(鎌固め)と名称が混同されていた時代もあった。もともとはヨーロッパ系の技らしく、あのA・T・ジャイアントも使っていたことがある。相手の足を固め、首を取って両足で背骨を押し上げる拷問技で、相手の体が弓なりに反ることからこの名が付けられた。A・猪木が長身のE・ラッドをこの技で絞り上げたのが記憶に残る。坂口・藤波らも多用するなどいわば新日の伝統的な技であり、その流れで初代タイガーも使っていた。写真は82年3月12日、後楽園ホールでのブラックマン戦からだが、リバース・インディアン・デスロックからの流れで、足の固め方がオリジナルと違っている。後に藤波が、サソリ固めから似たような形に移行するサソリ弓矢固めを開発したこともあった。最近はあまり使い手を見かけないが、これも時代の流れだろうか(sekiguchiさんからのリクエスト)