チキンウイング・フェイスロック

羽根折り式顔面絞め、または変形裸絞め

初代タイガーがスーパー・タイガー時代の84年9月7日、後楽園ホールでの第1次UWF「UWF実力No.1決定戦」第1ラウンドで藤原と対戦した際に初公開。S・タイガーは4日後の前田との第2ラウンドでも引き続きこの技でフィニッシュを飾り、アキレス腱固めと並ぶ初期「シューティング・プロレス」を象徴する技として、一躍脚光を浴びた。同年10月5日、同所でのS・タイガー、前田組藤原、木戸組のカードでは、逆に藤原がこの技でS・タイガーに雪辱を果たしている。ちなみにこの試合は当時、「後楽園ホール史上最高のタッグマッチ」とまで謳われた名勝負であった。
しかしプロレス界では古くからあった技で、特にB・バックランドがWWFヘビー級王者時代に、フィニッシュ・ホールドとして多用していたこともある。 片腕をハーフ・チキンウイングの形で極め、さらにフェイスロックで固めるという複合技。そのままグラウンドに移行し、ボディシザースを加えるパターンもある。U系団体を中心にその後も「愛用」され、今日なおポピュラーな殺し技である。