M・マスカラスの得意技で、かつてはダイビング・ボディアタックと共に「空中殺法」の典型的なテクニックだった。フライング・クロスチョップと、フライング・ヘッドアタック(いわゆるトペ)を足して2で割った技と説明される。マスカラスは弟D・カラスとのタッグで、ダブルで使うことも多く、「編隊飛行」と称された。
初代タイガーも早くから使っていたが、マスカラスが比較的遠くから飛んでいくのに比べ、タイガーは至近距離からすれ違いざまに当たっていく感じである。打点の高さでは初代タイガーのほうに軍配が上がり、そうしたことから華麗さでは「マスカラスを超えた」とも評された。正直言って今日的な目で見れば単なる見せ技ではあるが、最近はあまり使い手が現れないのが残念である。