ロメロ・スペシャル

吊り天井固め。

ルチャリブレ初期のテクニシャン、ラウル・ロメロが開発したとされているためこの名があるが、メキシコでは通常タパティアと呼んでいるようだ。うつ伏せになった相手の足を固め、両手首を絞り上げて反動をつけて後方に回転、脚力で支え上げつつ責めるという拷問技。日本マットではジュニア創生期からポピュラーになり、初代タイガーも多用した。嫌がる相手の脇腹を突いて両手をつかまえるというテクニックもあった。しかし、かつて高田が「かけられてもっとも恥ずかしい技は?」というファンの質問にこの技の名を挙げたことがあった通り、相手の受けが必要な見せ技であることは間違いなかろう。そのためか最近はあまり見かけなくなってしまった。