正確にはトペ・コン・ヒーロ・スイシーダとでも称すべきだろう。2代目タイガーがデビューを果たした84年8月26日、田園コロシアムでのL・フィエラ戦で見せた。助走をつけてトップロープを飛び越え、180度伸身回転して場外の相手に背中を当てる技で、恐らく日本初公開だったろう。長身の2代目がやるとかなり見栄えがしたが、一歩間違うと頭から落ちる恐れもある危険な技。
現在ではごくありふれた技になってしまったが、当時としては相当インパクトがあった。日本テレビの倉持隆夫アナウンサーは「途中からセントーンという技に切り替えた…」と実況しているし、試合を報じた「週刊ファイト」紙などは飛距離が足りず墜落しそうになったのを、「何とかまとめた」形だなどと記していたものだ。