現地公開会アンケート結果
TOPページ
>第一回:革嶋館跡、発掘出土品
●土師器
弥生時代の土器の流れを汲む。野焼きの赤褐色の焼き物。平安時代から古墳時代の土器を土師器とよんでいた。
●須恵器
土師器と同じく古墳時代の土器。百済から伝えられた工法で焼かれると言われる。釜の温度は1100℃で土師器より堅く、高級品。
●須恵器
グッドデザインの文様。さすが、京都桂出土の須恵器は、単純な流水模様にセンスの良さが光る。日本文化の美の原点か。
●土師器と須恵器
その区別も違いもわからなっかたが、私達に詳しく説明していただいた所員の方々、有り難うございます。小学生から中・高・大学生の学生さん、発掘現場で説明を聞いたら分かりやすいですよ。
●かわいい出土品
一見、子犬の粘土細工かなとおもいました。「触ってもいいですよ」の所員の言葉に、甘えまして、恐る恐る手にて、写真を撮りやすいところに置きました。デジタルカメラの便利でスゴイとこ。1cmまで近づける超マクロで撮影。子犬と思っていたら、少し様子がちがう。鼻の形から子豚なのかと思いながら、撮影続行。後々、プリントの写真を見せるとイノシシに決定。時代をきくと、「室町時代のものです」との答えが返ってきました。大きさは2〜3cm位です。
●渡来銭
今回の調査で、江戸時代の井戸跡から出土。渡来銭は足利義満の要請で明から輸入。洪武通宝、永楽通宝、宣徳通宝等々。最初は評判は悪かったが永楽通宝は最高の銭評価になった。
●輸入陶磁器
今回の調査で、江戸時代の井戸跡から出土。中国からの輸入陶器。明との貿易で日本にきたのかも。そうであるのなら、ハイカラなブランド物の高級品だったはず。当時の革嶋家の当主も、これらを手に入れ、信長に寄贈したかもしれません。
●江戸時代の瓦群
今回の調査で、革嶋文書に伝わる、江戸中期の絵図に描かれている堀跡が発掘されました。絵図が実証されたわけです。その江戸時代に城館として立っていた館に使用されていた瓦の出土です。絵図の北半分をしめる建物にしては、瓦の発掘が少ないように思われます。御所や二条城のような伽藍然とした瓦葺きの屋根ではなく、茅葺きの素朴な館だったかもしれません。
●焼締陶器
16世紀から17世紀にかけて南蛮貿易で、中国南部、南洋諸島、ベトナム、タイ等から輸入された陶器なのか。日本の焼締陶器のない、素朴で独特の風合いが、茶人に好まれたのでは。絵図の中にも茶室の部屋がみられる。これは、お茶を入れる茶壺の蓋なのか。あまり大きくはない。
●緑釉陶器
緑釉陶器とは、光沢のある緑色のガラス化した釉薬(ゆうやく、うわぐすり)が表面にほどここされた陶器です。奈良三彩の技術を引き継いで平安時代に焼かれていました。
前ページに戻る
ページ上部に戻る