Xもつかいたい

せっかくUNIXを入れたのだから、Xも使いたい。
と言うことで、X Window Syatemをセッティングしました。
X Window System自体はFreeBSD(98)をインストールするときに一緒に入れてあったので環境を整備
するだけです。

まず、Xサーバーにシンボリックリンクを張ります。
うちのNpはグラフィックチップにCirrusLogic GD5428を使っているのでXサーバーはXF98_NKVNEC
が使えそうなんですが、どうもうまくいかないので、標準?のXF98_NEC480を使うことにしました。
シンボリックリンクを張るのは

# ln -s /usr/X11R6/bin/XF98_NEC480 /usr/X11R6/bin/X

とコマンドを入力すればOKです。

% cd /usr/X11R6/bin/
% ls -al
% X -> /usr/X11R6/bin/XF98_NEC480

となっていればシンボリックリンクは正常に作成されています。

次にXF86Configの設定を自分の環境に合わせて変更します。
簡単にすますために雛形の、/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.98 を/etc/XF86Configにコピーし
必要な部分の変更を行います。
とりあえずは、3ボタンマウスのエミュレーションを使いたいので

Emulate3Buttons
Emulate3Timeout 50

の2行のコメントをとります、次にConfigの後ろの方に「Section "Screen"」の「Device "NEC480"」の
コメントを外しデフォルトで指定されている「Device "WAB"」をコメントアウトします。
次に、「Virtual 640 480」のコメントを外しデフォルトの「Virtual 1280 816」をコメントアウトしてやると
X Window Systemが利用できるようになります。

Section "Screen"
Driver "svga"
# Device "WAB"
# Device "WABEP"
Device "NEC480"
# Device "WAP"
# Device "WSNA2F"
# Device "NKVNEC"
# Device "GA98NB1"
# Device "GA98NB2"
# Device "GA98NB4"
# Device "NECTrident"
# Device "GA-DRV98"
Monitor "Multi sync"
Subsection "Display"
Depth 8
# Modes "800x600" "640x480" "1024x768"
Modes "NEC480" "640x400"
ViewPort 0 0
# Virtual 1024 1024
# Virtual 1024 1022
Virtual 640 480
# Virtual 640 400
# Virtual 1280 816
# Virtual 1024 768
EndSubsection
EndSection

Xを立ち上げるにはプロンプトから

% xinit

と入力するとX Window Systemが立ち上がります。
しかし、Xの設定が完了するまではsystemがXの道ずれにハングアップしてしまうかもわからないので
初めて起動するときは念のために。

# sync
# shutdown -r +3;xinit

と言った感じで自動でrebootがかかるようにして試してみる方が安全ですね。
正常にX Window Systemが立ち上がるようになったらXのカスタマイズをやりましょう。
プロンプトからXを起動してもいいけどどうせならシステムが立ち上がったときからXず起動するよう
にしたいので、"xdm"と言うプログラムを利用するようにしました。
まず自分のホームディレクトリに".xsession"と言う設定ファイルを作成し実行権を与えておきます。
実行権を与えるには

% chmod +x .xsession

.xsessionの例

#!/bin/sh
xrdb -load $HOME/.Xresources
KTFONT="-fn r14 -fk k14 -fl r14"
export KTFONT
xclock -geometry 80x80-0+0 &
xload -geometry 80x80-84+0 &
xcalendar -geometry -0-0 &
kterm -C -sb -km euc -geometry +0+20 $KTFONT -bg LavenderBlush &
kterm -C -sb -km euc -geometry +20+40 $KTFONT -bg LavenderBlush &
kterm -C -sb -km euc -geometry +40+60 $KTFONT -bg LavenderBlush &
exec twm

環境の設定ができたら、システムのboot時に自動で起動するように/usr/local/etc/rc.dの下に
起動用シェル"xdm.sh"を作成します。

/usr/local/etc/rc.d/xdm.shの例

#!/bin/sh
if [ -e /usr/X11R6/bin/xdm ] ; then
echo -n ' xdm'
/usr/X11R6/bin/xdm
fi

シェルを作成したらこれにも実行権を与えておきます。

# chmod +x xdm.sh

とりあえず私の環境では、kterm,xcalendar,xclockが立ち上がるように環境設定しています。
あらかじめ使用するパッケージをインストールしておくのを忘れないで下さいね。
あとxdm起動時に壁紙を指定したりスクリーンセーバーの設定を行う場合は

/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsetup_0

を適当に編集します。

/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsetup_0の例

#!/bin/sh
# $XConsortium: Xsetup_0,v 1.3 93/09/28 14:30:31 gildea Exp $
xconsole -geometry 480x130-0-0 -daemon -notify -verbose -fn fixed -exitOnFail
xli -onroot /dir/xxxxxxx.gif
xset s noblank

これであなたのマシンも”X”がつかえます。もし正常に動かなかったら徹底入門(98)を目を皿にして
お勉強しましょう (^^;)/


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