Boxing

後楽園ホール

English Version is here.

どういう訳か小さい頃から格闘技を見るのが好きで、ボクシング・プロレス・キックなど放送があればいつもテレビにへばりついておりました。 当時はダイアモンドグローブとか、その他いろいろ名前は忘れましたが週2,3回ほど夜の定期番組があったりして、世界はおろか日本タイトルマッチでない試合でも放送されていました。 郡司さんや白井さんあるいは矢尾板さんの解説にいちいち頷きながら夢中になってテレビの前に座っていたものです。 染谷昭久、清水精、辻本英守、エディー・パーキンスなど懐かしい名前が浮かんできます。辻本とライオン山(ライオン古山ではありません)の激闘、興奮したものです。

同じ格闘技でもプロレスとボクシングとでは随分と観戦(鑑賞)の仕方が違います。 ボクシングを見たあとはいつも私はすっかり疲れ切ってしまいます。 テレビを見ながら握りしめた拳は冷たくなり手のひらに冷や汗をかいている自分に気がつくとき、戦っているボクサーと運命をともにしていることを実感します。 「ボクシングは一寸先は闇。」とは白井義男さんの解説の口癖でしたが、いつも人生の運命の縮図を見るようで、贔屓にしている選手が勝ったときも負けたときもなにかしら自分の人生の糧になるような気がしています。

輪島選手がアルバラードにひどく打ちのめされたとき、平仲選手がモーリス・イーストにノックアウトされたとき、あるいは鬼塚選手が李尚哲戦でコーナーに詰められて猛烈な連打を浴びてストップされたとき、私は「諸行無常の響きあり」「盛者必衰の理あり」となにかしら人生訓を感じ取ってしまうのです。 たかがボクシングされどボクシング、、、やはり真剣勝負、何かほかのスポーツとは違った「俺たちに明日はない」的なところが、のるかそるか「sink or swim」的なところがどうしようもなく好きなんです。

まあ、屁理屈をつけなくても最近のハメドやカマチョのパフォーマンスは楽しいものですが。
そんなわけでこのページでは私のボクシングに対する思い入れを語っていきます。


対訳ボクシングニュース

このコーナーは、日本人の世界戦を英語で対訳したものです。表現上おかしなところがあるかもしれませんが、発展途上だと思ってお許し下さい。

ナザロフの6度目の防衛戦

私の選ぶ歴代トップ10日本人ボクサー


私はボクシング観戦歴はもう25年ぐらい、主としてテレビ観戦です. 世界戦を生で見たのは地元の浜松市体育館で行われた渡辺次郎と大熊正二のJr.Bantumタイトル戦だけです。しかし、boxing magazineの長年の愛読者であり,古くから相当入れ込んでいるファンの一人を自認しております。ここでは私の日本人Boxerベストテンを公開いたします。強さと個性を加味してあります。異論のある方どうぞお便りください。

(過去のレコードを調べることなくまったく記憶に頼ってかいていますので、思わぬ記憶違いがあるかもしれません。あらかじめお詫びいたします。選手名は、すぺて敬称を略させていただきました。)

The Best 10 Boxers in my memory

  1. 輪島功一
  2. 渡辺次郎
  3. 柴田国明
  4. 鬼塚勝也
  5. 大場正夫
  6. 小林 弘
  7. F 原田
  8. 具志堅用高
  9. 村田英次郎
  10. ガッツ石松

一応昭和42年から現在までのスパンで考えました。 まず第一位の輪島。 多くの方が賛成してくれることと思います。 実際、世界タイトルをとる前から、輪島公一(彼はタイトルをとった後、功一に名前を変えました。)は世界の器を感じさせてくれるボクサーでした。 本当に数々の印象に残る試合がありました。 オスカーアルバラードや龍斎斗とのリターンマッチもすばらしかったけれど、ミゲール・デ・オリベイラとの2戦も忘れられません。 まだ日本チャンピオン時代に時のJr.Welter級世界チャンピオン、ペドロ・アディグに1RでKOされてしまったときはつぶれてしまうかと心配したものです。 それにしてもこれほどスタミナと根性がある選手はなかなかおりません。

さて根性といえば4位の鬼塚、タノムサク、カストロ、李戦で見せた精神力は、本当に見る者を感動させました。 疑惑判定などといろいろ騒がれましたが、眼疾を隠して戦い最後まで根性を見せてくれたと思います。 フットワークやスピードに優れていましたし、パンチの正確さも日本人選手としては他に類を見ないものだった (少なくとも眼を悪くするカストロ戦までは)と思います。 タノムサク戦や松村戦でみせたようなボディーブローを打てるのは、これまで日本ボクシング界ではほかには辰吉ぐらいのものではなかったでしょうか。 まあ、この辰吉も防御技術と精神力、スタミナでは鬼塚に劣ると私は考えます。 彼もすばらしい選手には違いありませんが、アブラハムトーレス戦やリチャードソン戦、宿敵ラバナレス戦でのガードの悪さが気になります。 このままでは引退後のランクにたたりそうですから、ぜひ直してほしいものです。

さて彼のかってのライバル、ラバナレスがサラゴサやバスケスといった畑中や六車を苦しめた選手達と比べて劣っていることは誰の目にも明らかでしょう。 さらには、その昔、村田英次郎と引き分けたピントールやチャンドラーとは比べるべくもないでしょう。 村田は私が必ず世界チャンピオンになると確信して唯一ならなかったすばらしい選手でした。(研究社の英語辞典アプローチのuppercutをひいて見てくださいチャンドラーと村田が載っていますよ。) というわけで、無冠にもかかわらず私はあえて村田を9位にランクさせました。

2位の柴田はサルジバル戦とラウル・クルス戦ラミロ・ボラノス戦がすばらしい出来でした。特にクルスに1Rで勝ったときのアッパーカットはアルレドンドを倒したときの浜田のそれを上回る伝説のパンチでした。(私は高校2年でした。) ハーバート康、ベン・ビアフロア、クレメンテ・サンチェス、アルフレッド・エスカレラにコロッと負けたのはご愛敬ですね。 それよりもエルネスト・マルセルにこっぴどく打たれ出血がひどかったのに倒れることなく最後まで戦ったのが当時は不思議でした。 判定が柴田の勝ちとなったのはもっと驚きましたが、、、彼のダブル、トリプルのフックは日本人では最高ですね。 当時WBAのチャンピオンだった西城とぜひやってほしかったです。 僕は柴田が絶対勝つと信じていました。ベンとアルレドンドを破って2度Jライト級王者となりましたが、彼はやっぱりフェザー級時代が最高です。

3位の渡辺次郎は海外での防衛を評価しますし、冷静で頭のよい選手でした。 パヤオとの再選で見事にKOしたあの必殺の右、ほとんど同じに撃ったが一瞬渡辺のフックが先にあたり、パヤオがダウンした場面が今でも目に浮かびます。

グスタフォ・バラスとのどつきあいもすごかった。

自動車事故で壮絶な死を遂げた大場正夫はユーリとぜひやらせてみたい選手でした。 チャルバンチャイを翻弄してタイトルを取ったのを昨日のことのように思い出します。 あの嬉しそうな表情が最高でした。また、アモレスやチャチャイとの死闘もすばらしかった。 でも、初防衛戦でのカバネラとの凡戦や花形といい試合をしてしまったのが評価を若干下げています。

10位ガッツ石松は何といっても幻の右、ゴンザレスからタイトルを取ったときのフックとストレートの威力はデュランに匹敵したと思います。 センサクムアンスリンに腹を打たれて悶絶したときは少し失望しましたけど。チェリー・ピネダとの2度にわたる凡戦と敗北があまりに多すぎるなどトップテンに入れるにはちょっとという感じもなきにしもあらずですが、ライト級では唯一の日本人チャンピオンとして評価したいと思います。 この石松選手と1勝1敗のライバルの門田選手も良い選手でしたが、セルバンテスに軽くあしらわれてしまったのがショックでした。 ライトでやっていれば世界奪取していただろうに。ちなみにガッツがタイトルを取ったゴンザレスもセルバンテスには倒されています。 LightとJr. Welterの間には想像以上の壁があるようで、これを超えられる選手はほとんどいません。古くはデュラン新しくはデラホーヤといったスーパスターのみがなし得る偉業です。

具志堅は防衛回数NO1ですし、ハイメリオスにも2度勝ちましたからもっと上位にランクしてもよいのですが、階級ができたばかりで選手があまりいなかったように思いますので、10位にランクしました。 前哨戦となったゴメスキー戦、タイトルを取ったグスマン戦が最高のできでだったと思います。


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