天気型の予測のポイント


 
1、日本海低気圧
 (メイストーム)
 (爆弾低気圧) 1hPa/h下がることも。。。
  (春一番、フェーン現象)

  ・低気圧は気温傾度が大きいほど発達が早い
  ・うず管は西に傾いているほど、発達する
  ・低気圧の
    前面:南よりの風、暖気移流
    後面:北よりの風、寒気移流が顕著
  ・低気圧の
    前面の高温域:上昇気流(前線の構造を考えるとわかりやすいね)
    後面の寒冷域:下降気流
  ・有効位置エネルギーが、運動エネルギーに変換されて、低気圧は発達する
  ・警戒する天気現象
    暴風雨
    なだれ
    融雪洪水
    突風

2、寒冷うず
  ・大気は非常に不安定になります  
  ・寒冷うずの外側のジェット、寒冷前線による積乱雲と突風、大雨
  ・寒冷うずの背の高い積乱雲による
    突風
    大雨
    雷雨
    ひょう
    大雪
  ・寒冷うず付近は、季節はずれの低温(寒冷核)
  ・寒冷うずは長続きし、不安定な天気も長続きする(動きが遅い)
  ・メソ低気圧、風のシアーに注意
   雨、ひょう、突風などは、アメダス、レーダー、気象衛星などを解析する

3、北東気流
  ・ジェットが南下し、寒気があふれた状態で、高気圧が北に偏って通過
  ・オホーツク高気圧から、北東の風が親潮の上を移流し、寒冷な空気が流れ込む
  ・850hPaの気温が急激に下がる
  ・山の背にせき止められ、寒気が溜まり、低温と曇りが続く
    日照不足
    冷害
    低温
    雲雨天
  ・日本海側は、良い天気
  ・関東西部の山に遮られ、静岡県まではおよばない
    富士山辺りは、霧や雨になりやすいので、あの辺でのゴルフには向かないよ

4、梅雨前線付近の大雨
  ・前線の一部に、高層等温位線が突っ込むところに、大雨が起こりやすい(湿舌)
  ・メソ低気圧、クラウドクラスタの注意
  ・地点雨量は面積雨量の数倍、対流性雨量は地点雨量の2倍
  ・アメダス、レーダーによって、短期雨量を予測
  ・気流の収束、うずのある部分に注目
  ・地形性の降雨にも注目
  ・キーワード
    θe(相当温位)
    −w(上昇流)
    +ξ(正のうず度)
    下層のジェット(850)と上層のジェット(500)の交点
    地形効果
    メソ解析

5、縁辺流雷 (太平洋高気圧の周辺を回るクラスター)
  ・低緯度で発生する巨大クラスタによる豪雨
   (予測は気象衛星に依存する)
  ・クラスタは太平洋高気圧の周辺を北上する
  ・予測は、レーダーエコーも併用する

6、台風
  ・大きさ、強さ、進路予報、暴風雨予報をおさえる
  ・進路にあたる地域の気象状況を把握
  ・気象状況におる災害を推測する
    暴風
    豪雨
    高潮
    波浪
  ・豪雨は地形効果も考える
  ・高潮は満潮時刻にもよる
    低い気圧による水面上昇 (1cm/hPa)
    満潮
    吹き寄せ
  ・気象予報は日本域モデルの予測図を確実に読む

7,日本海側の大雪
  ・500hPa面の輪島の気温が、−35度が、大雪の目安
  ・里雪とは、日本海側にメソ低気圧ができて、上空は寒冷うずがあり、沿岸で大雪となるケース
  ・山雪とは、季節風が吹き出し、北西風が山に吹き付け、山間部を中心に大雪となるケース
  ・里雪と山雪は交互に繰り返される
  ・降雨予測と積雪の関係
    降雨単位mmをそのまま、cmに置き換える。
    北陸のみ、1/2する(湿り気を考慮)

8、太平洋側の雪
  ・雨か雪かの目安
    850hPaで 気温−6度以下
    地上気温 2〜3度以下
  ・低気圧が父島と八丈島の間を通ると関東、東海地方で雪が降りやすい
  ・降雪の予報に、湿数(T−TD)、上昇流(−W)、うず度(+ξ)、低気圧の進路を参考とする

9、日本海側西部のポーラーロー(上層の寒冷うず)
  ・日本海で見られるメソ低気圧、うず状レーダーエコー、うず状気象衛星雲は、
    突風
    大雪
    大雨   となることがある
  ・上空に強いうずと、低温が見られ、地上のメソ低気圧の追跡が重要
  ・スケールが小さいので、レーダーやアメダスで慎重に追跡する


10、日本海側で猛烈に発達する低気圧 (爆弾低気圧)
  ・黒潮暖流からの水蒸気補給
  ・第2種条件付き不安定も考慮する
  ・ジェット気流付近で起きやすい
  ・低層で低気圧が発達し、この影響で上層のトラフが深まり、今度はトラフの影響で
   低気圧が発達する。こうして、爆発的に、低気圧が発達する
  ・考慮する災害
    高波
    暴風
    大雪
    雪崩
    融雪洪水

11、前線の通過
  ・前線の通過は、地上において
    気温
    気圧
    風向
    天気
    露点温度
    降雨    が不連続に変化する

  ・寒冷前線の通過
    風向は、南西から北西に変わる
    一時突風が吹く
    気温が急に降下する
    気圧が上がる
    露点温度が降下する
    天気は急変して、にわか雨が降ることがある
    発雷することがある
  ・寒冷前線通過後
    北よりの風となり、乾燥した寒冷な大気におおわれる。
    比較的、晴天となる

  ・温暖前線通過および、通過後
    風向が、南東の風から、南西の風に変化する
    気温が上昇し、湿潤な空気におおわれる
    天気は不安定になる(西域で、スコールラインや、不安定な積乱雲列が発生する)  
 
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