岩石落としまたは岩石投げ。
相手を横抱き式に抱え上げ、ブリッジしながら後方に投げ捨てる大技で、往年の強豪G・ゴーディエンコの得意技であった。初代タイガーは82年4月1日、蔵前国技館でのWWFジュニアヘビー級選手権試合で、S・ライトの挑戦をこの技で退けているが、その後はあまり見せていない。米国ではフォールアウェイ・スラムと呼び、最近ではS・ホールらが使っていた。またこの技からそのままブリッジフォールする形は、オールドファンには「猪木がL・テーズを破った技」として思い出深い。他に全日時代の大仁田が一時、フィニッシュホールドとしていたものだ。
この技とよく似ており、しばしば混同されるのがバックフリップ(別名サモアン・スープレックス)。こちらは相手を肩口に担ぎ上げ(ファイアーマンズ・キャリー)、そのまま後方に倒れこむ投げ技で、かつてはA・浜口がエアプレン・スピンからのコンボで見せた(COBA^-^n さん、KINGさんの指摘)。
なお「岩石落とし」とはバックドロップの日本名としても使われるが、本来は「後ろ脳天逆落とし」が正しい。