タイガー・ドライバー(初代式)

猛虎脳天砕き

初代タイガーが比較的早い時期に公開した技。2代目タイガーの使う、同名の技とはまったく違う。いわゆるフロント・ネックチャンスリードロップであるが、後方に右足を大きく振り上げ、その反動で投げる点が違う。高速で相手を頭頂部から垂直に叩き付ける荒技である。佐山によれば、B・ゴールドマンのマルティネーテという技(ツームストン・ドライバー)と、フロント・ネックチャンスリードロップをミックスして考案したのだという。
ちなみにフロント・ネックチャンスリードロップはブレーン・バスターの原型となった技で、66年、A・猪木が東京プロレス旗揚げ戦でのJ・バレンタイン戦で初公開したもの。猪木のそれはアントニオ・ドライバーと呼ばれていた。最近流行しているDDTという技も、ここに源流がある。