一日に摂取するカロリーが日本人と同じ2100カロリーのオーストラリアの原住民アボリジニーの食物関連労働時間は,一日わずか3時間50分!!
“過労死大国”日本の労働関連時間は,一日12時間30分!!
ドイツ=10時間20分,イギリス=9時間45分,アメリカ=11時間10分
<『経済人類学の対位法』山内昶・甲南大学教授著(世界書院;1992年)参照>
<『経済人類学への招待』山内昶(ひさし)著(ちくま新書;1994年)参照>
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人間の「サーカディアン・リズム」<概日(がいじつ)リズム=一日の生理的リズム=体内時計>は,一日24時間50分47秒で循環しています。森の中で生活していた元始より変わっていません。夜は眠るように身体も神経もできています。24時間を超えた50分47秒のはみ出した部分は,朝寝をしたり,労働休日をとったりして調節してきました。
ですから,一週間に2日くらいの労働休日をとることは,人間の生体の生理的リズムや心身の健康の維持にとってどうしても必要なことで,事実,人間の知恵として昔から生活の中でそういう時間をとるようにしてきたのです。
江戸時代の日本の町人の世界では4日働いて1日休む四勤一休,16世紀のヨーロッパでは日曜日と月曜日は休む五勤二休(週休2日)が一般でした。日本の農村にも村の掟に「遊び日」という習慣がありました。武士の「労働時間」も一日6時間程度でした。
人間の生理的限界を超えて過労死が続発するほど労働時間が耐えられないほど長くなり労働密度が高くなり始めたのは,日本では明治政府の「富国強兵」政策のもとで「上からの」資本主義化がすすめ始められて以来のことです。
『ああ,野麦峠』(山本茂美著)の時代にはすでに一日実働14〜17時間の労働時間が記録に残っています。当時は過労死という言葉こそありませんでしたが,数多くの女子労働者が犠牲になりました。
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歴史的には,労働時間は「実働時間」ではなく,「拘束時間」としてとらえられてきた。(明治以降の日本でも,国際的にも)
『人間らしい労働と時間短縮』(西村直樹著;新日本出版社:1996年)より
持病で死亡しても過労死は過労死! |
(宇都宮労災裁判;1991年2月,宮崎労災裁判;1991年5月)
『人間らしい労働と時間短縮』(西村直樹著;新日本出版社:1996年)より
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1972年1月24日
「アフター5(ファイブ)」の職場のすべては,管理職の職務に属する。
<関連資料・月額賃金格差>
月額でこんなに差があるのだから,管理職は,せめて毎日,学校の開錠・施錠ぐらいやるのはあたりまえではないでしょうか?!
授業もやらず,補欠授業にも行かず,週番もやらず,部活動もやらず…,全校の児童・生徒の前で教養にあふれた心の琴線に触れる話をするのに何ら工夫した努力の跡もなく…。
管理職と一般教員との賃金格差(管理職が月々いくら多いか…差額!!)
給料(円) | 管理職手当(円) | 調整手当(円) | 特別手当(円) | 差額合計(円) | |
教頭48歳 | 4,568 | 60,866 | 6,543 | 600 | 72,577 |
教頭52歳 | 10,452 | 63,037 | 7,349 | 1,300 | 82,138 |
校長53歳 | 21,448 | 99,720 | 12,117 | 2,000 | 135,285 |
校長60歳 | 32,420 | 105,700 | 10,822 | 2,600 | 151,542 |
(注)
暴風雨・災害時には,校長と教頭だけで学校に寝泊まりし,卒業式前後の学校の「警備」も校長と教頭だけでやるのが,管理職の管理職たるゆえんではないでしょうか。
この賃金格差は,根拠のある資料に基づいて算出したものです。想像ではじいた数字ではありません。詳しく知りたい方は,中島教労組の配布物・機関誌等をご覧下さい。
『1996年版 検証 愛知の学校』(編集 愛知県教職員労働組合協議会 調査部)より資料抜粋
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年間労働時間3100時間が過労死ライン! |
(「働き過ぎと健康障害」経済企画庁・研究官の論文;1994年1月:より引用)
「年間労働時間が3100時間をこえる過労死予備軍は,1988年には男子労働者の4人に1人。1992年には6人に1人の割合で存在する…」(「働き過ぎと健康障害」より)全労連の労働時間関係の要求 1991年3月 |
職場から,労働時間短縮の闘いをつくる |
柏木労災認定署名のページにリンク
労働安全衛生法にもとづく職場の安全衛生活動の見直しを |
準備中
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take0164@mxh.mesh.ne.jp
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